【1回中山】ウィズレヴェランス…小平奈由木の注目新馬レポート

ウィズレヴェランス
(牡3、美浦・堀厩舎)
父:Henrythenavigator
母:Glorificamus
母父:Shinko Forest

興味深い血統背景のアメリカ産。キングマンボの後継であり、英2000ギニーなど芝8ハロンのG1を4勝したヘンリーザナヴィゲーターが父である。母グロリフィカムス(その父シンコウフォレスト)は英で1勝を挙げ、米でも2勝している。ミスティコ(英2000ギニー、種牡馬)などを輩出している豪華なファミリーだ。

輸入後はノーザンファーム空港で育成。6月5日、美浦に入厩すると、18日のゲート試験に合格した。いったん牧場に戻り、7月30日に函館競馬場へと移動する。札幌でのデビューも視野に入れていたが、気性の若さとともに体力面も良化途上。NF天栄に場所を替え、しっかりと鍛錬を積む。11月29日の帰厩後は着実に上昇。先週のウッドコースではゴーハンティング(古馬1600万下)と併入を果たした。先々を見据え、大切にステップを踏んでいる過程にあっても、非凡なポテンシャルが伝わってくる。

1月18日(日)、中山の芝1600mに向かう。フランシス・ベリー騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。