【2回京都】ローズカリーナ…小平奈由木の注目新馬レポート

ローズカリーナ
(牝3、栗東・橋口厩舎)
父:ハービンジャー
母:ロゼカラー
母父:Shirley Heights

キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを11馬身もの大差を付けてレコード勝ちしたハービンジャーのファーストクロップ。重厚なヨーロッパ血脈ながら、昨年のファーストシーズンリーディングサイアーに輝いた。京成杯ではベルーフが初の重賞タイトルを奪取。今春の大舞台でも期待が高まる。

母ロゼカラー(その父シャーリーハイツ)は「薔薇一族」の本流。デイリー杯3歳Sを制しただけでなく、繁殖としてもローズバド(フィリーズレビューなど重賞を2勝、G1の2着が3回、ローズキングダムの母)、ローゼンクロイツ(金鯱賞など重賞3勝)らを送り出している。高齢になったとはいえ、もうひと花を咲かせても不思議はない。馬主を対象とした社台グループオーナーズに総額2000万円でラインナップされた。

小柄な馬体に負担をかけすぎないように配慮され、ノーザンファーム早来でじっくりと基礎固め。10月29日、NFしがらきに移ってからも、丁寧に磨きがかけられた。1月17日の入厩後は順調そのもの。坂路での15-15と並行してゲート練習を積み、29日の試験をパスする。馬なりに終始していても、手応えは良好。いきなり動ける態勢が整っている。

2月15日(日)、京都の芝1800mに向かう。幸英明騎手に依頼している。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。