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研究員ヤマノの重賞回顧
2007/5/22(火)
5/20日(日)、中京競馬場で行われた東海S(3歳上、G2・ダート2300m)は、中団後方でレースを進めた、武幸四郎騎手騎乗の2番人気メイショウトウコンが直線で末脚を伸ばし、最後は11番人気ワンダースピードに1/2馬身差をつけ差し切り快勝した。
レースは、クーリンガーの先導で流れて行った。
道中、一旦は先団と後方組に分かれる落ち着いた流れになったようかに見えたが、レースが大きく動き始めたのは3角手前。
後方につけていたメイショウトウコンが早めスパートから馬群を縫うように上がって行き、直線外に持ち出すと溜めていた脚を開放し大外強襲、粘るワンダースピードを完全に上回る脚色で一気に差し切った。
3着には6番人気シャーベットトーンが入り、安藤光彰J騎乗の1番人気キクノアローは9着に敗れた。
メイショウトウコンはデビューから18戦芝のレースを使い、それでもまだ500万下のクラスで甘んじていた。
それが昨夏ダートに路線変更した途端に才能が開花し、そこから快進撃が始まった。不良馬場のフェブラリーSこそ崩れたものの、それ以外は展開不問で好結果を残している。
メイショウトウコンはまだ5歳馬だが、デビュー戦からダートを使っていたら、もしかしたら今頃はダート路線の頂点に君臨する馬になっていたかもしれない。
遅咲きなのかもしれないが、これから実に楽しみな馬が出てきたと言えよう。
同20日(日)、東京競馬場で行われた第68回 優駿牝馬(3歳、G1・芝2400m)は、中団後方でレースを進めた、福永祐一騎手騎乗の5番人気ローブデコルテが直線で大外から豪脚を爆発させ、先に抜け出していた1番人気ベッラレイアをゴール前でハナ差交わして、見事栄冠に輝いた。
レースは、スマートストームが後続に4~5馬身差をつけて単騎逃げの形に持ち込み、大方の予想とは裏腹の平均速め、息のつかないペースで流れていった。
勝負どころの最終コーナーを周り、横一線の中から抜け出したのはベッラレイア。直線中程では、余裕の脚色で早くも先頭に踊り出た。
これで勝負ありかと思われた瞬間、ゴール手前で大外から飛んできたのは福永Jの駆る外国産馬ローブデコルテ。
見た目にはどちらが勝ったのか分からない程の接戦だったが、結局、着差わずか7cmのハナ差でローブデコルテに軍配が上がった。
3着には同じく後ろから追い込んできた8番人気ラブカーナが入線した。
優勝したローブデコルテと福永Jはもちろん見事だったが、惜敗したベッラレイアと秋山Jは実に惜しい星を落としてしまった。
結果的に初めての早め先頭抜け出しのパターンが仇となってしまったが、それは結果論である。
いつもより前々のレースを進めた秋山Jの騎乗は決して悪いものではなかった。
勝敗を分けたのは力や大舞台での経験もさることながら、目には見えない“運”という要素も少なからずあったようにさえ思えてしまう。
今まで順風満帆、クラシックロードを歩んできたローブデコルテと、オークスで3年連続連対中だった福永J。
それに対して除外続きでようやくここへの出走が叶ったベッラレイアと、まだG1に手が届かない秋山J。
勝敗の分かれ目とは単なる巡り合わせなのかもしれないが、何となく複雑な気持ちになってしまう。
レースは、クーリンガーの先導で流れて行った。
道中、一旦は先団と後方組に分かれる落ち着いた流れになったようかに見えたが、レースが大きく動き始めたのは3角手前。
後方につけていたメイショウトウコンが早めスパートから馬群を縫うように上がって行き、直線外に持ち出すと溜めていた脚を開放し大外強襲、粘るワンダースピードを完全に上回る脚色で一気に差し切った。
3着には6番人気シャーベットトーンが入り、安藤光彰J騎乗の1番人気キクノアローは9着に敗れた。
メイショウトウコンはデビューから18戦芝のレースを使い、それでもまだ500万下のクラスで甘んじていた。
それが昨夏ダートに路線変更した途端に才能が開花し、そこから快進撃が始まった。不良馬場のフェブラリーSこそ崩れたものの、それ以外は展開不問で好結果を残している。
メイショウトウコンはまだ5歳馬だが、デビュー戦からダートを使っていたら、もしかしたら今頃はダート路線の頂点に君臨する馬になっていたかもしれない。
遅咲きなのかもしれないが、これから実に楽しみな馬が出てきたと言えよう。
同20日(日)、東京競馬場で行われた第68回 優駿牝馬(3歳、G1・芝2400m)は、中団後方でレースを進めた、福永祐一騎手騎乗の5番人気ローブデコルテが直線で大外から豪脚を爆発させ、先に抜け出していた1番人気ベッラレイアをゴール前でハナ差交わして、見事栄冠に輝いた。
レースは、スマートストームが後続に4~5馬身差をつけて単騎逃げの形に持ち込み、大方の予想とは裏腹の平均速め、息のつかないペースで流れていった。
勝負どころの最終コーナーを周り、横一線の中から抜け出したのはベッラレイア。直線中程では、余裕の脚色で早くも先頭に踊り出た。
これで勝負ありかと思われた瞬間、ゴール手前で大外から飛んできたのは福永Jの駆る外国産馬ローブデコルテ。
見た目にはどちらが勝ったのか分からない程の接戦だったが、結局、着差わずか7cmのハナ差でローブデコルテに軍配が上がった。
3着には同じく後ろから追い込んできた8番人気ラブカーナが入線した。
優勝したローブデコルテと福永Jはもちろん見事だったが、惜敗したベッラレイアと秋山Jは実に惜しい星を落としてしまった。
結果的に初めての早め先頭抜け出しのパターンが仇となってしまったが、それは結果論である。
いつもより前々のレースを進めた秋山Jの騎乗は決して悪いものではなかった。
勝敗を分けたのは力や大舞台での経験もさることながら、目には見えない“運”という要素も少なからずあったようにさえ思えてしまう。
今まで順風満帆、クラシックロードを歩んできたローブデコルテと、オークスで3年連続連対中だった福永J。
それに対して除外続きでようやくここへの出走が叶ったベッラレイアと、まだG1に手が届かない秋山J。
勝敗の分かれ目とは単なる巡り合わせなのかもしれないが、何となく複雑な気持ちになってしまう。
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