重賞3着の地力を見せたテンダリーヴォイスが桜花賞へ…アネモネS

3月14日(土)、2回中山5日目11RでアネモネS(芝1600m)が行なわれ、戸崎圭太騎手騎乗の1番人気・テンダリーヴォイス(牝3、美浦・萩原厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:36.6(良)。

2着には3/4馬身差で2番人気・メイショウメイゲツ(牝3、美浦・小島太厩舎)、3着には1馬身1/4差で4番人気・アドマイヤピンク(牝3、美浦・戸田厩舎)が続いて入線した。

オール1勝馬で行われた桜花賞トライアル。パイナワレアが好スタートからハナを切り、アンブリカルが2番手、メイショウメイゲツ、メジャーフォルム、テンダリーヴォイスといった人気どころも早めに好位を追走。ゆったりとした流れで馬群は一団。
桜花賞の切符をかけ、馬群が大きく横に広がった直線の攻防は、アンブリカルが粘り込みをはかるが、馬場の真ん中からテンダリーヴォイスが力強く抜け出してそのまま先頭でゴール。インをロスなく立ち回ったメイショウメイゲツが2着に入り、この2頭が4月12日(日)に行われる桜花賞(G1)への優先出走権を獲得した。

勝ったテンダリーヴォイスは祖母に重賞6勝を挙げたブロードアピールがいる血統で、昨年6月の新馬戦を快勝。3戦目のアルテミスSこそ10着と崩れたが、デビューから一貫してマイル戦を使われて、前走のフェアリーSでも勝ち馬から0秒2差の3着に入るなど安定した走りを見せていた。
馬主は金子真人ホールディングス株式会社、生産者は安平町のノーザンファーム。馬名の意味由来は「優しい歌声。母名より連想」。

1着 テンダリーヴォイス(戸崎騎手)
「桜花賞トライアルなので、しっかり乗りたいと思っていました。追い切りで乗せてもらって、操縦性が高くてすごく乗りやすい馬だと思っていました。レースでも折り合いがつきましたし、瞬発力もありました。終始外目を回りましたが、最後もしっかり伸びてくれて強い内容でした。どんな競馬にも対応できそうですし、先が楽しみです」

2着 メイショウメイゲツ(吉田豊騎手)
「競馬が上手な馬で、ゲートを出てからポケットで良い感じで運べました。狭いところでも気にせず入っていけますね。直線で一旦抜け出しましたが、勝ち馬に交わされてしまいました。外が伸びる馬場ですし、仕方ないですが……。体にもう少し実が入ってくれば更に良いですね」

3着 アドマイヤピンク(柴田善騎手)
「この馬のリズムを崩さないように運びました。馬がその気になったところでジワッと上がっていきましたが、直線での反応も良かったです。牝馬ですが、気持ちの強い馬ですよ。まだ成長の余地があります。距離はもう少しあった方が良さそうです」

4着 ゴールドシャンティ(村田騎手)
「よく頑張っていますけど、今日は大外枠が応えました。もっと内なら違ったと思います」

5着 メジャーフォルム(江田照騎手)
「理想的な競馬が出来ました。ペースが遅くなると思っていましたし、ある程度の位置で競馬をしようと思っていました。スタートも上手ですし乗りやすくてどんな競馬でも出来ます。最後の坂を上がったところでもうひと息になった辺り、まだ肉体面で幼さが残っているのが影響したと思います。良い馬ですし、これから更に成長してくると思います。距離も1800くらいまでこなせると思います」

アネモネステークスの結果・払戻金はコチラ⇒

テンダリーヴォイス
(牝3、美浦・萩原厩舎)
父:ディープインパクト
母:ミスアンコール
母父:キングカメハメハ
通算成績:6戦2勝

テンダリーヴォイス

テンダリーヴォイス

テンダリーヴォイス

※こちらに掲載されている情報、結果は主催者発表のものと必ずご確認・ご照合ください。