【1回阪神】ギャラクシーツアー…小平奈由木の注目新馬レポート

ギャラクシーツアー
(牝3、栗東・小崎厩舎)
父:ジャングルポケット
母:ファイブスター
母父:クロフネ

ジャガーメイル(天皇賞・春)、オウケンブルースリ(菊花賞)、トールポピー(オークス、阪神JF)、トーセンジョーダン(天皇賞・秋)などを送り出し、大舞台での強さが光るジャングルポケットが父。この世代ではディアドムスが全日本2歳優駿を制した。さらなる大物の登場が待たれる。

母ファイブスター(その父クロフネ)は3勝をマークした。その妹弟にクリスティロマンス(3勝)、ダノンミル(3勝)、ノボリディアーナ(現4勝)など。同馬は注目の初仔となる。祖母スターリーロマンス(4勝)がフジキセキ(朝日杯3歳S、弥生賞、種牡馬)やシャイニンレーサー(マーメイドS)の妹という豪華なファミリーだ。社台サラブレッドクラブにて総額1200万円で募集された。

社台ファームでペースアップされ、9月13日にはグリーンウッド・トレーニングに移動したが、右前に骨瘤が見られたため、山元トレセンで回復を待つことに。年明けよりスピードメニューを消化でき、めきめき反応が良化してきた。2月5日、栗東に入厩。12日にはゲート試験に合格し、順調に追い切りをこなしている。2週続けて坂路で54秒台を計時し、ラストも12秒台のしっかりした伸び。確かな素質が伝わってくる。

先週は阪神のダート1800mに投票して除外。3月21日(土)の阪神、ダート1800mに向かう。


小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。