【高松宮記念】重責担うユタカ リチャードは「もっと走れる馬」

3月28日(日)に行われる高松宮記念(G1)の共同記者会見が、栗東トレセンにて行われた。
コパノリチャード(牡5、栗東・宮厩舎)に騎乗する武豊騎手の一問一答は以下の通り。

●3度跨った名手のジャッジ「もっと良さは出る」

-:まずは休み明けの前走、阪急杯を振り返っていただけますか。

武豊騎手:追い切りではまずまずの動きをしていたんですが、結果的には本調子手前だったかな、という気はしますね。

-:今回はコパノリチャードにとって連覇のかかるレースということになりますが、現在はどんな心境でしょうか。

武豊:やはり昨年勝っている馬に騎乗できるということは、騎手としてありがたいことですし、責任を感じています。当然、連覇へという気持ちは強いですよ。

-:ここまで3度騎乗されてきましたが、改めて豊ジョッキーから見たこの馬の強さはどういうところでしょうか。

武豊:凄く力強い走りをしてくれますし、やはり短距離馬だとは思うんです。ただ、3回乗りましたけど、おそらくもっと良さは出るだろうなと。本来ならもっと走れる馬だという感触もありました。

武豊騎手

時折笑みを浮かべながら会見に応じる武豊騎手


-:今週末に本番を迎えますが、メンバーを見渡してどのような展開になると予想されますか?

武豊:年間2つしかない6ハロンのG1のひとつですから、当然このカテゴリーのスペシャリストが揃いますよね。しかも今回は海外からも来ていますし、凄いメンバーが揃ったなと。

-:ちなみに、香港馬(エアロヴェロシティ)についてはどのような印象ですか?

武豊:過去のレースぶりは強いですよね。相当能力は高いんじゃないかと思いますね。

●リッキーに続いて連覇へ 大役果たせるか

-:レースについてはどのようなことを考えていらっしゃいますか?

武豊:テンが速い馬もたくさんいますし、スタートを出てみないとなんとも言えませんが、昨年この条件で同じレースを勝っているので、参考にして乗りたいとは思っています。ただ、馬場状態が昨年は極端でしたし、同様のコンディションになるとは思っていないので、その辺もいろいろ考えて乗りたいですね。

-:馬場状態を考えると、内・外での有利不利はありそうですか?

武豊:まだなんとも言えないですね。ボク自身、この開催で中京では乗っていないので、当日しっかりと芝の状態を見極めたいですね。

-:前走から200m距離が短くなるのはいかがですか?プラスになるでしょうか。

武豊:良いと思いますよ。前走でもラストが甘くなったので、距離短縮はプラスに働くとボクは思っています。

-:豊ジョッキーはフェブラリーSを制した流れもありますし、勝てば22年ぶりにG1開幕からの連勝という記録もかかっています。

1993年桜花賞(ベガ)→皐月賞(ナリタタイシン)でG1開幕から連勝

武豊:いつのことかボクは覚えていないくらいですが(笑)、フェブラリーSでは同じDr.コパさんの馬(コパノリッキー)で連覇を達成したので、リチャードも連覇ができれば嬉しいですよね。

武豊騎手

先月フェブラリーSの表彰にて
今回も「Dr.コパ」小林祥晃オーナー(左)と共にG1制覇なるか


-:オーナーから何かお話はありましたか?

武豊:いや、まだ聞いていないです。レース前に何か聞きたいですね。

-:改めて、高松宮記念に向けての意気込みを聞かせて下さい。

武豊:これだけの馬を任されたわけですし、しっかりと乗って、馬にとって連覇という偉業を達成できるように頑張りたいですね。