【高松宮記念】機は熟した昨年3着のストレイトガール

25日、高松宮記念(G1)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。昨年の3着馬ストレイトガール(牝6、栗東・藤原英厩舎)は岩田康誠騎手を背に坂路に入ると、1000万クラスのダノンムーンを3馬身ほど追走。徐々にピッチを上げ、鞍上が追い出すとアッという間に僚馬を捕らえ、一気に5馬身近く突き放してゴール。4F51.3-37.7-24.6-12.1秒を叩き出した。

昨年は初戦のシルクロードSで重賞初制覇。その勢いを駆って高松宮記念は1番人気で挑んだが、極悪馬場に泣いて3着。その後、ヴィクトリアマイル3着、スプリンターズS2着、香港スプリント3着とG1で差のない競馬を続けながら、タイトルを獲ることが出来なかった。それでも5歳春にして初めてのG1挑戦、そこから並の馬ではできない非常に中身の濃いキャリアを積み上げてきた。

「どうすればこの馬のパフォーマンスを引き出せるかを考えて、今週は坂路でやった。動きはよかったね。去年3着からキャリアも積んできた。見た目や動きからも年齢的なモノはそんなに気にならない。あとは馬場。良で走らせたいね」と藤原英昭調教師。スプリンターズSの覇者スノードラゴンの名前こそないが、昨年の覇者コパノリチャード、香港スプリントの覇者エアロヴェロシティとの再戦で相手にも不足はない。歴戦の熟女が今度こそG1タイトルをモノにする。