【日経賞】春の盾へ視界良好 アドマイヤデウスが重賞2連勝

3月28日(土)、3回中山1日目11Rで第63回日経賞(GⅡ)(芝2500m)が行なわれ、岩田康誠騎手騎乗の4番人気・アドマイヤデウス(牡4、栗東・橋田厩舎)が優勝。勝ちタイムは2:30.2(良)。

2着には1馬身3/4差で5番人気・ウインバリアシオン(牡7、栗東・松永昌厩舎)、3着にはアタマ差で6番人気・ホッコーブレーヴ(牡7、美浦・松永康厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたサウンズオブアース(牡4、栗東・藤岡健厩舎)は4着に敗れた。

8枠の2頭が好スタートを切るが、積極的に行く馬はおらず、4~5頭が出方をうかがう中、最内枠のフラガラッハが意表を突く逃げの手へ。ラブイズブーシェ、クリールカイザー、タマモベストプレイ、トーセンアルニカ、ウインバリアシオンも中団前めを追走する。その後ろにアドマイヤデウス、人気のサウンズオブアースは後方2番手、フェノーメノは最後方からレースを進める。
ゆったりとしたペースで、向こう正面ではフラガラッハは後ろをやや引き離しての逃げ。3コーナーからペースが上がるも、隊列はほとんど変わらず、人気の2頭は後方のまま。直線に入りフラガラッハが逃げ込みを図るが、外から脚を伸ばしてきたアドマイヤデウスが直線半ばでフラガラッハを交わし、そのまま一気に突き抜けてゴールした。
2着争いは粘るフラガラッハにウインバリアシオン、最内からホッコーブレーヴが襲いかかり、さらにサウンズオブアースも迫ってくるが、ウインバリアシオンが先着。フェノーメノは見せ場なく8着に敗れ、復活はならなかった。

勝ったアドマイヤデウスは前走の日経新春杯に続く重賞2連勝。昨年のダービー7着のあと、骨折で秋を棒に振る形になったが、心身ともパワーアップして戦列に復帰。鮮やかな連勝で天皇賞の有力候補に名乗りを上げた。祖母のアドマイヤラピスは牝馬ながらステイヤーズSで2着に入るなど長距離で活躍。おじにはアドマイヤフジ、アドマイヤコスモスといった重賞ウイナーもおり、本番での活躍が楽しみとなった。
馬主は近藤利一氏、生産者は浦河町の辻牧場。馬名の意味由来は「冠名+天帝、天主」。

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アドマイヤデウス
(牡4、栗東・橋田厩舎)
父:アドマイヤドン
母:ロイヤルカード
母父:サンデーサイレンス
通算成績:10戦5勝
重賞勝利:
15年日経賞(G2)
15年日経新春杯(G2)

アドマイヤデウス

アドマイヤデウス

アドマイヤデウス

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