サトノラーゼンが勝利、ポルトドートウィユと共にダービーへ

サトノラーゼン

15年5月9日(土)3回京都5日目11R 第63回京都新聞杯(G2)(芝外2200m)

サトノラーゼン
(牡3、栗東・池江厩舎)
父:ディープインパクト
母:トゥーピー
母父:Intikhab

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1,2,3着馬がディープインパク産駒。2番人気サトノラーゼンが好位から抜け出し、着差以上の勝利。肝心の2着争いが熾烈な戦いとなった。1番人気ポルトドートウィユが、何とかアルバートドックの勢いを抑えて最後の切符を手に入れた。

晴れてまずまずの天候。芝は良馬場発表だが、乗っているジョッキーからは《緩い!》《何で水を撒くんだ!》と苦情があがる。先週もそんな声を訊いたのだが、どうやら今週も水を撒いた様である。それでも内有利で経緯していく。
ゴールデン・ウィークに比べれば、パドック廻りの人混みはまし。ジックリと馬体のチェックだ。まずはポルトドートウィユ。やっと線の細さがなくなった。お尻の丸みが前よりも出てきた。素人の私が見てこれだけ判るのだから、関係者はしっかり感じているはずだ。少し後ろのサトノラーゼンが相変わらずいい。2月末の府中のパドックで観た時に《なんていい雰囲気なんだろう》と思った。あれからこの馬は注目している。今日もいいし、《最大の敵だな~》なんて思いながらレースを迎えた。

そのサトノラーゼンが、すっと前に出て好位の馬の中にいる。今日はスピリッツミノルも普通に出られて、持ち前の逃げの手を取れた。ポルトドートウィユは枠なりに、内ラチ沿いを中団で構える。後ろにトーセンバジル、外にアルバートドック。
淡々とレースは流れて、3角から下りに入っていく。固まっていた先行馬群もやや馬との間が広がりだし、サトノラーゼンは楽に少し外目に出していく。その2頭分ぐらい後ろに、ポルトドートウィユも抜群の手応えで待っている。
4角を綺麗に廻ったサトノラーゼン。先行馬を抜いて先頭に出たのはラスト300を過ぎたあたり。ポルトドートウィユはサトノラーゼンを追いかける様に後ろから付いて来ていたが、すぐには反応してくれない。そのうちに外からアルバートドック、後ろから内へきたトーセンバジルと、3頭が追い比べとなる。サトノラーゼンにも追いつきそうな位置だが、なかなか詰まらない。

サトノラーゼンはやや内へもたれながらも、そのまま先頭で押し切る勢いだ。トーセンバジルの脚が少し止りだす。内のポルトドートウィユと、外のアルバートドックとの2着争いだ。内で何とか脚を伸ばすポルトドートウィユだが、かなり際どく迫られた処がゴールだった。

すぐに検量室内の着順を書き込むホワイトボードを観に行く。少し間があって。係りの者が15番の前に2番を書き込む。高野師のほっとした顔が近づく。そしてあがってきた馬。サトノラーゼンが一番右の枠番に入る。岩崎助手が嬉しそうにしている。ポルトドートウィユが2番めに入る。鞍上が感触を伝えている。そして検量室に姿を消した。

PVを何度も観る。サトノラーゼンが、前々で進めて完璧なレースぶり。ポルトドートウィユも内で脚を貯め、最後に出てきて前を追いかける処までは悪くなかった。が、そこでガツンとマックスに入っていない感じを受ける。まだ余地があるのだろうか。でも最低限のダービーへの出走権は取ったはずである。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。