【ヴィクトリアM】スマートレイアー＆ユタカ 昨年の雪辱誓う！

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提供：アナタの知らない騎手の世界
13日、ヴィクトリアマイル(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。スマートレイアー(牝5、栗東・大久龍厩舎)は助手を背に坂路での最終調整。台風一過の栗東は不良馬場のコンディションとなったが、馬なりで4F52.8－38.0－24.6－12.3秒をマーク。2馬身ほど先行した僚馬オールオブナイトをクビ差まで追い詰めてのフィニッシュとなった。

1週前追い切りでもCWコースで6F79.4－ラスト1F11.7秒と出色の数字を叩き出していたスマートレイアー。その内容は騎乗していた武豊騎手が「もともと調教ではものすごくタイムも出ますし、いつも良い動きをするのですが、今回はすごく良かったですね」と賞賛を惜しまなかったほど。最終追い切りを経て仕上がりは万全と言えそうだ。

今回が4度目のG1挑戦。常に高い評価を集め、昨年のヴィクトリアマイルでも1番人気に支持されたものの、結果はファンの期待を大きく裏切る8着。以降も勝ち星から見放され続けているが、名手は「ポテンシャルは間違いなく高い馬ですので、G1のメンバーでも力を出せれば戦えると思っている」と語気を強めた。今年こそ、府中の長い直線で末脚全開といきたいところだ。


5月17日(日)に行われるヴィクトリアマイル(G1)の共同記者会見が栗東トレセンにて行われた。
スマートレイアーに騎乗する武豊騎手の一問一答は以下の通り。

●ユタカ追い切り絶賛！「いつにも増して良い」

－：連覇を狙った前走の阪神牝馬ステークス(4着)ですが、改めて振り返ってどのような印象を持たれましたか？

武豊騎手：当然期待はしていたのですが。調教の動きも良かったので、良いレースができるかなと思って挑みましたが、思ったよりも最後は伸び切れなかったかなという印象です。

－：久々の出走ではありましたが、馬体重はマイナス4キロ。馬体面で気になる部分はありましたか？

武豊：いえ、以前と違うところは特になかったと思いますけどね。状態としては特に悪くなかったと思います。

－：1週前追い切りで跨がられましたが、調教師からはどのような指示がありましたか？

武豊： 1週前だったので「割とハードに、強い調教をしたい」と聞いていました。この馬はもともと調教ではものすごくタイムも出ますし、いつも良い動きをするのですが、今回はすごく良かったですね。

－：久々を使われて、上積みは感じられましたか？

武豊：一度使った馬という気配はありましたし、いつにも増して良い走りだなと。

－：前走はエリザベス女王杯(10着)以来の騎乗となりましたが、年を跨いで肉体面、あるいは精神面に変わった部分があったら教えて下さい。

武豊：落ち着きが出ましたね。もともとレース当日などはテンションが上がる馬だったのですが、前回は今までで一番落ち着いて返し馬もゲートインもできました。

●1番人気で敗れた昨年の雪辱誓う

－：昨年は前哨戦を勝利して臨んだヴィクトリアマイルです。今年は残念ながら4着からということになりました。昨年は直線で不利な場面もありましたね。

武豊：そうですね。ただし、不利がない部分でもあまり伸びなかったので、直線に向くまでがスムーズじゃなかったかなと。昨年は1番人気に応えることができなかったので、今年はその分も頑張りたいですね。

スマートレイアー

昨年のヴィクトリアMでは1番人気8着に敗退


－：改めて、この馬にとってのマイル戦という条件はいかがでしょうか？

武豊：色々な距離でレースをしてきましたが、マイルはちょうど良いくらいだという感触はありますね。長すぎず、短すぎず。

－：ジョッキーからファンの方々に伝えるならば、この馬の良さはどのようなところになりますか？

武豊：本当に乗り味が良くて、デビューの時からボク自身がすごく期待していた馬です。持っている能力はかなり高いものがあると思います。いつも出しきれるタイプではありませんが、ポテンシャルは間違いなく高い馬ですので、G1のメンバーでも力を出せれば戦えると思っています。

－：最後に、レースに向けての抱負をお願いします。

武豊：今回のヴィクトリアマイルというレースは、この馬にとって一番条件の良いG1だと思います。この馬にとっての大きな目標ですので、悔いの残らないように思い切って乗りたいと思っています。