【ヴィクトリアM】パンドラ浜中「良馬場で競馬ができれば」

13日、ヴィクトリアM(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。昨年の秋華賞馬ショウナンパンドラ(牝4、栗東・高野厩舎)は助手を背に坂路で単走追い。先週ビッシリ追われていることから、今週はソフトな調整となったが、それでも終いはグングン加速して、4F54.0-39.2-25.1-12.5秒をマーク。馬なりで先週とほぼ同じラップを刻んで仕上がりの良さをアピールした。

昨年の秋華賞ではオークス馬ヌーヴォレコルトの追撃をクビ差封じてG1制覇。勝ち時計も速く、その後の活躍が期待されながら、続くエリザベス女王杯が6着。今年初戦の大阪杯も牡馬相手とはいえ9着と、やや物足りない競馬が続いている。しかし、鞍上の浜中俊騎手は前走の敗因について馬場と言明。「あまり参考にならない」と良馬場での巻き返しを誓う。

東京コースは昨年のカーネーションCで2着。マイル戦はデビュー3戦目のエルフィンS以来となるが、2着と結果を出しており、リベンジへの舞台設定は申し分なし。過去のデータから大阪杯をステップにしてきた馬も2年連続で連対を果たしている。ヌーヴォレコルトを封じた脚を府中で再現したいところだ。



5月17日(日)に行われるヴィクトリアM(G1)の最終追い切りが、栗東トレセンにて行われた。
ショウナンパンドラに騎乗する浜中俊騎手の一問一答は以下の通り。

●パンドラとまた大きな勲章を

-:大阪杯は渋った馬場での古馬一線級との対戦。改めて振り返っていかがでしたか?

浜中俊騎手:馬場がタフなコンディションでしたので、結果も馬場に尽きると思います。

-:ここ2戦は古馬の一線級との対戦でした。改めて力の比較は、現時点で浜中ジョッキーはどうご覧になりましたか?

浜:牝馬同士のレースでは能力的にヒケは取らないと思っていますし、前回も馬場状態に尽きると思っていますので、あまり参考にならないと思います。

-:跨がった感じで結構なのですが、年を越えて成長してきたなと感じるものがあれば教えていただけますか?

浜:精神的に大人になってきたといいますか、体つきもひと回り逞しくなった印象はあります。

-:今回は良馬場ならば、違ったところを見せられそうな雰囲気ですね。

浜:そうですね。秋華賞の時もいい馬場状態で力を発揮してくれたので、やっぱりいい良馬場で競馬ができれば、また結果は良くなると思います。

-:エルフィンS以来のマイルとなるわけですが、マイルへの対応という面ではどのような感触をお持ちですか?

浜:若い頃はゲートの駐立が良くなくて、スタートが良くなかったので、マイルではちょっと忙しい印象でしたが、今はゲートの駐立も良くなっているので、マイルも問題ないと思っています。

-:東京は1回使われて、その時は浜中さんではなかったのですが、タフな東京のマイル、そこへの対応という意味ではどうでしょうか?

浜:2000mをこなすスピードもスタミナもありますので。当時とは馬が違いますので、いい馬場状態でやれる条件ですけども、そうなれば力は出せると思います。

-:その舞台で戦うにあたって、現時点で今、浜中さんが思い描いていらっしゃいますレースのようなものがありましたら、ちょっと教えていただけますか?

浜:スタートを上手に出てもらって、流れに乗った競馬をしようと思っています。

-:タイトルホースとして注目を集める1頭ではあります。レースに向けての抱負をファンの皆様にいただけますか?

浜:同世代のヌーヴォレコルトなど強い馬も出ますし、ショウナンパンドラとまた大きな勲章を獲りたいと思っていますので、応援していただければと思います。