ストレイトガール、ついにG1を勝利!大波乱の3連単だ!!

ヴィクトリアマイル

15年5月17日(日)2回東京8日目11R 第10回ヴィクトリアマイル(G1)(芝1600m)

ストレイトガール
(牝6、栗東・藤原英厩舎)
父:フジキセキ
母:ネヴァーピリオド
母父:タイキシャトル

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ミナレットがどんどんと逃げる。ケイアイエレガントが2番手も6馬身ぐらい離れている。レッドリヴェールが4番手。その後ろにいたストレイトガールが、ラスト400mから末脚を発揮。ミナレットを交し、ゴールにまさしく入ろうとするケイアイエレガントをきっちりと差して9勝目を待望のG1勝利で飾った。
1番人気ヌーヴォレコルトは、4角での反応がいまひとつ。伸びを欠いて6着敗退であった。


大外枠を引いたが、ミナレットには江田照Jを起用。ミスター香車である。ケイアイエレガントが楽逃げとの専門紙の見方だったが、きっと江田照Jが行き切るだろうと読んでいた。しかしこの結末までは予測出来ず。ここらが甘い。
前に行った5頭のうち、リトルゲルタだけが最後に脚があがってしまって掲示板に乗れずだが、他の4頭は全て上位を占める。5着に内の好位で脚を貯めたカフェブリリアントで、ヌーヴォレコルトに先着した。

前半3Fは34.3だが、1000mが56.9で1200通過が1.08.1と、この距離の勝ち時計に匹敵するラップ。けっこうな流れを造ったミナレット。しかし前に行った馬が全て残るのを観ても、この馬場では後ろからでは届かないのだろう。現実に外から伸びて来ていたディアデラマドレの脚色が良かったが、7着どまりがそれを証明している。

それにしてもの1.31.9である。ケイアイエレガントがアタマ差屈したが、ストレイトガールと2頭でマークしたタイムのなんと速い事よ。これでは、後ろの馬では相当なとてつもない末脚を繰り出さないかぎり届かない。
何と言っても、驚かせたミナレットだ。デビュー戦でも2900万の3連単を残した馬だが、調べると2着同着でこの配当である。2着単独なら4000万近い馬券になっていたのを見て驚愕する。それにしてもこの2000万の3連単が、196票も売れていたの事に驚く。この数字も凄い。やはり3連単は破壊力がある。
スマートレイアーは、マイナス10キロと過去最低の馬体重であった。どうも東京への遠征は身を削る様だ。ショウナンパンドラも外枠にも泣かされたか。

ストレイトガールは、デビューから毎年勝利を挙げての9勝目。高松宮記念は、2年連続で1番人気の支持。そして昨年のこのレースで3着。ヴィルシーナメイショウマンボの次だった。勢いでは前に優っていたのを今頃に想い出す。あまりに前走の高松宮記念がふがいなかったので軽視したのを悔やまれるが2着、3着の馬券の発想がなかった。まったくの見当違い。穴を常に考えているつもりだが、もっと切り返しが必要だなと痛感する結果でした。

そうそう、これだけは書いておかねばなりません。この3週の結果ですが、関東ジョッキーばかりが優勝しております。それも1,2,3着と全て占められております。気がついている人は馬券でも美味しい事だと思われますが、関西人としてはちと残念な事。
今週のオークス、そんな事がない様に関西ジョッキーの奮闘を願っております。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。