17番枠から3着好走クルミナル「能力はみせられた」

●5月24日(日)、2回東京10日目11Rで第76回オークス(G1)(芝2400m)

桜花賞2着からの前進を狙ったクルミナル(牝3、栗東・須貝尚厩舎)は3着。着順こそ落としたが、大いに見せ場をつくった。
発走前はゲート入りを嫌い、他馬を待たせる悪癖もシーンもあったが、スタートでもいつものようにダッシュは利かず後方から。しかし、すかさずポジションを挽回すると、ルージュバックらを見るように中団に待機。

「気難しいところが出てゲート入りに時間がかかって、他馬に迷惑をかけてしまい申し訳なかったと思います。もともとゲートの出は速くありませんし、その後も上手く運べましたが、前半は外枠のぶん位置を取るまでのロスが少しあったかもしれません」と池添謙一騎手は振り返ったが、ロスを挽回するだけの上手い立ち回りで、ライバルを射程に。

4角を回ると、先にルージュバックが動いたところでスパートを掛けて応戦。鞍上も檄を飛ばし続けたが、一時は縮まった差を交わしきることができず、3着に留まった。「よく脚を使っていますが、もう一歩でしたね。5月生まれで1月デビューの馬が、これだけ走ってくれましたし、能力があることは見せられたと思います」とデビューから5戦全てで手綱を執った主戦はパートナーを称賛。秋での更なる飛躍に期待を寄せていた。