【宝塚記念】天皇賞の雪辱へ奇襲作戦を匂わせるカレンミロティック

【札幌記念】札幌記念に感じる“静かな異変”。要因は他レースに！？

提供：重賞トレンドジャッジ
24日、日曜阪神11レース・宝塚記念(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

●前走、天皇賞(春)(G1)3着のカレンミロティック(セ7、栗東・平田厩舎)は蛯名正義騎手を背に坂路で追われ、終い気合を付けるとグンと加速。4F52.0－37.9－25.0－12.8秒をマークした。

「先週にびっしりやっていると聞いていたし、けさは最後に気合を乗せる程度でやりました。馬場が悪い中、よく動いたと思います」と栗東へ出向いた鞍上も納得の表情。「天皇賞でも頑張ってくれたけど、距離は今回の方がやりやすいかな。行く馬がいないなら、(ハナへ)行くことも頭に入れてる。でも、ゴールドシップ陣営も考えてるみたいだし、出たなりで考えるよ」とコメント。注目される先行争いだが、ペースメーカーとして、引っ張る形になるのか気になるところだ。


●前走、目黒記念(G2)8着のトウシンモンステラ(牡5、栗東・村山厩舎)は、初コンビを組む和田竜二騎手が騎乗し、3歳未勝利のサントノーレを相手に坂路で併せ馬。1秒先行したパートナー目掛けてビッシリと追われ4F53.8－39.0－25.1－12.7秒のタイムで半馬身ほど先着を果たした。

オープン入りしてからは思うような結果が残せていないが、追い切りを見届けた村山明調教師は「今週はジョッキーを乗せてラストをしっかり追いました。いい動きでしたね。前走時も良かったけど、今回もいいですよ。前走はいい手応えだったのに、追ってから伸びきれない感じ。左回り、直線が長いのが合わなかったのかも。右回りは違うと思います。2、3走前は内でゴチャついて脚を使いきれなかっただけですしね。今の状態でどれだけやれるか楽しみです」と明るい表情。2勝を挙げている阪神へのコース替わりに期待を寄せる。

トウシンモンステラ

▲強豪相手にどれだけやれるかトウシンモンステラ(左)


●前走、ヴィクトリアマイル(G1)8着のショウナンパンドラ(牝4、栗東・高野厩舎)は助手を背に坂路入りし、単走で4F55.4－39.6－25.1－12.3秒を計時。楽な手応えのまま回転の利いたフットワークで一気に駆け上がって見せた。

「2週連続でしっかりやって態勢は整っているので、今週はリズム重視で。週末にエネルギーをためるイメージでやりました。ええ、ここまでは順調にこれましたよ。自信を持って出走させられる状態にあるし、強い牡馬が相手でも真正面からぶつかっていきます。」と高野友和調教師。今回はこのレースと相性抜群の池添謙一騎手と初タッグ。初めての混合G1で復活の狼煙を上げることができるか。

ショウナンパンドラ

▲牡馬相手にエネルギー爆発となるかショウナンパンドラ