【アイビスSD】夏女・リトルゲルダ「そろそろいい走りを」

28日、日曜新潟11レース・アイビスSD(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。昨年のサマースプリントシリーズの覇者リトルゲルダ(牝6、栗東・鮫島厩舎)は、助手が騎乗し、いつものように坂路での最終調整。ゆったりとしたペースから、終い気合を付けられると鋭く反応してラスト1Fは12秒を切る11秒9を計時。前半の入りが遅かった分、トータルの時計はやや地味だが、4F53.9-38.3-24.3-11.9秒と終いの切れには復活の気配を漂わせた。

「夏は牝馬」という昔からの格言もあるが、一昨年のこのレースは1000万を勝ったばかりの格上挑戦で3着。昨年は北九州記念、セントウルSを連勝して、サマースプリントシリーズを制し、「夏女」と呼ぶにふさわしい成績を残してきた。攻めの動きも気温の上昇ともにグンと良化。最終追い切りでは2馬身近く追い掛けた古馬1000万のタツストロングを一気に突き放し5馬身以上も先着してみせた。

動きを見届けた山田厩務員は「先週は道中で行きたがっていたけど、今週は折り合いがついていい伸びだったね。放牧から戻ってきた当初は少し馬体も細く見えたけど、今はふっくらと見せてる。490キロ台でいけるんじゃないかな。そろそろいい走りを見せて欲しいな」と手応えを掴んでいる。

7月~9月の成績は(5-1-2-1)、新潟の千直は(2-1-2-1)の好相性で馬券圏内を外したのは骨折休養明けで0秒2差の4着に敗れた昨年のこのレースのみ。これ以上ない舞台が整い、「夏女」の反撃がここから始まる。