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エピファネイアが引退 14年ジャパンC 13年菊花賞を制覇
2015/7/30(木)
昨年のジャパンC、2013年の菊花賞を制したエピファネイア(牡5、栗東・角居厩舎)は、発症していた左前脚の繋靭帯炎により、現役を引退することが決定。30日、所属するキャロットクラブのHPで発表された。エピファネイアは今年のドバイWC出走後、宝塚記念の出走を検討していたが、繋靱帯炎が判明。その後も復帰の可能性を探りつつ、経過が注視されていたが、関係者による診察の結果、現役続行を断念することになった。
管理する角居勝彦調教師は「(中略)繋靭帯の傷みというのは、どうしても時間がかかる病です。また、治癒したとしても再発の可能性が高く、その後の経過を考えても無理に復帰を考えることがベストとは思いません。我々にとってもゆかりの血統であるだけに思い入れは深く、非常に無念ではありますが、この後はシーザリオの血統をさらに広げていくという重大な使命もあります。私も、いつかエピファネイアの子供たちに携われる日を楽しみにしていますし、自身を超えるような馬を世に送り出してもらいたいと願っています。ここまで多大なご声援、ありがとうございました」と同HPでコメントを表明している。
同馬は日米オークスを制したシーザリオの仔として、大きな期待を集めながら2012年にデビュー。新馬戦で3馬身差の快勝を収めると、そこから3連勝でラジオNIKKEI杯を制覇。3歳春は日本ダービーで半馬身差の2着に敗れるなど、勝ち切れないレースも続いたが、同年秋の菊花賞を制し、待望のG1初勝利を挙げた。
4歳時には世界的名ジョッキーであるクリストフ・スミヨン騎手との初コンビで、ジャパンカップを4馬身差の圧勝。2014年度のロンジンワールドベストレースホースランキングでも2位に輝くなど、その能力は世界レベルであることを証明してみせた。今後は社台スタリオンステーションにて種牡馬入りする予定となっており、第二の馬生にも期待が懸かる。
馬主は有限会社キャロットファーム、生産者は安平のノーザンファーム。馬名の意味由来は「クリスマスから12日目にあたる1月6日「公現祭」(ギリシャ語)」。
エピファネイア
(牡5、栗東・角居厩舎)
父:シンボリクリスエス
母:シーザリオ
母父:スペシャルウィーク
通算成績:14戦6勝
重賞勝利:
14年ジャパンC(G1)
13年菊花賞(G1)
13年神戸新聞杯(G2)
12年ラジオNIKKEI杯(G3)
圧勝でG1・2勝目を挙げた2014年のジャパンカップ
ラストランとなった今年3月のドバイWC
2013年の菊花賞では歓喜のG1初制覇
新馬戦では後の活躍を予感させる圧巻の走りを披露