大型馬アグネスヒーローが初陣を制す!

アグネスヒーロー

15年8/1日(土)2回小倉1日目5R 2歳新馬(芝1200m)

アグネスヒーロー
(牡2、栗東・長浜厩舎)
父:ディープスカイ
母:アグネスピュア
母父:ティンバーカントリー

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1番人気の支持となったアミーラは410キロの小柄な牝馬。しかし小倉新馬勝ちの第一号は、528キロの巨漢アグネスヒーローが、2番手追走から直線で先頭に立っての押し切り。人気のアミーラはスタートこそ悪くなかったが道中で上がって行けず。最後までギアが上がらずの7着。実戦で動けるかが求められる新馬戦である。


1頭競走除外があって、11頭立てとなった。バラバラっとなったスタートだったが、最内のカガフルスロットルがいい出。アミーラも悪くなかったが、二の脚ですっと行けてない。カガフルスロットルが先手を取って、行き脚をつけたアグネスヒーローが2番手。それもカガフルスロットルに1馬身の差もないぐらいの行きっぷり。外にメイショウルルドが肉薄して、前半3Fを34.9で行く。
4角手前では前の3頭が横に並び加減。アミーラはラチ沿いながら、前からは7番手ぐらいの位置。4角を廻ると先頭はアッサリとアグネスヒーローに替わる。ラスト200のハロン棒を過ぎるあたりで、ステッキを2、3発入れられて最後の仕上げに入る。

2着には2列めを追走していたカシノクロエが4角でうまく外へと出してきて、脚を伸ばして確保。3着には大外からスリープレッピーがいい伸び脚をみせて入った。アミーラは7着と、今ひとつの結果であった。
アグネスヒーローは、今週のCWの稽古でフィニッシュが悪くなかったもの。先週の中京で新馬戦3着のアグネスフェアリーと併せて、あちらの方がチョイ上の動きをみせていた。しかしこのメンバーでは上だった様だ。
2着に美浦で追い切って直前入りしたカシノクロエ、確かこの馬は九州産ではなかったか。

1,2番人気が飛んでこの決着。新馬戦はいかにレース本番で動けるかであり、それが判れば競馬は簡単なのだが…。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。