【セントウルS】8歳馬マヤノリュウジン「2走目はいい競馬になる」

9日、セントウルS(G2)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、北九州記念10着のマヤノリュウジン(牡8、栗東・庄野厩舎)は、加藤祥太騎手(レースでは横山典弘騎手が騎乗予定)を背に坂路で一杯に追われる最終調整。古馬オープンのニシケンモノノフを0.3秒先行し、4F52.3-38.1-25.9-13.0秒のタイムで0.2秒先着を果たした。

「良かったね。年齢的に良化がスローなところはあるけど、思い描いたとおりに前走よりかなり上向いてきた感じだよ。前走は休み明けで小回り。着順はひと息だったけど、勝負所から押し上げていった内容は良かった。着順ほど悲観はしてないよ。2走目はいい競馬になると思う」と庄野靖志調教師。中46週という長期休み明けで、思うような力を発揮出来なかったが、一度叩かれて上積みを感じる内容だけに期待は高まる。


前走、ニュージーランドT15着のアクティブミノル(牡3、栗東・北出厩舎)は藤岡康太騎手が騎乗してCWコースでの追い切り。前半ゆっくりとしたペースで入り、終いをしっかり伸ばす調教で、6F89.2-71.5-55.5-40.1-11.9秒をマークした。

藤岡康太騎手は「こんな馬場なんで前半はゆっくり入ってお終いの反応を確かめる感じでやりました。いい反応をしてくれました。休み明けではありますが、力を出せる状態にあると思います。ただ、今回は古馬の一線級が相手になりますから。甘くはないでしょうし、今後につながる走りをさせたい」と慎重なコメント。しかし、スプリント戦はデビュー戦と函館2歳Sを連勝した2戦のみ。ある意味底を見せておらず、古馬を相手にどこまで戦えるか見ものとなる。


前走、北九州記念13着のマイネルエテルネル(牡5、栗東・西園厩舎)は、坂路で助手を背にしての単走追い。馬場が重かった分、4F54.2-38.4-25.4-13.2秒とやや時計は要したが、馬なりのまま力強い脚捌きを見せた。

西園正都調教師は「今週もしっかりと追い切った。動きは良かったし、状態はいいよ。前走は内枠を意識しすぎたのかな。ポジションを下げて窮屈なところに入ってしまったから。本当はベルカントの位置で競馬をしたかったんだけどね。ま、今度は開幕週だし積極的に運んでもらうよ。夏馬だけど、まだ好調を維持しているからね」と巻き返しに意欲十分だ。