【セントウルS】サマーシリーズ大逆転Vを狙うアースソニック

9日、日曜阪神11レース・セントウルS(G2)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、アイビスSD3着のアースソニック(牡6、栗東・中竹厩舎)は、坂路で助手を背に終い一杯に追われ 4F53.6-39.3-25.6-12.8秒のタイムで力強く駆け上がった。

サマースプリントシリーズでは函館スプリントSでも2着に入っており、勝てばシリーズ制覇の可能性もある。「けさはいっぱいにやったよ。ハロー前の時間帯にこれだけ時計がでれば十分ですよ。引っ掛かる面があって千㍍がいいのは確かですが、跳びの大きな馬ですからね。フォームで考えれば千二の方が適性があるともいえるんだよ。函館でも外からいい脚で追い込んできてるしね。今回もうまく折り合いをつけて行きたい」と中竹和也調教師は大逆転Vを目論む。


前走、アイビスSD5着のリトルゲルダ(牝6、栗東・鮫島厩舎)は、このレース連覇を狙っての出走。追い切りは助手が騎乗して坂路で4F54.0-39.7-26.6-13.2秒を馬なりの手応えでマークした。

鮫島一歩調教師は「上がりで12秒台ならよかったけどなあ(笑)。でも、きょうは雨で馬場が荒れているし、軽く仕掛けた程度だからね。キャンターも柔らかいし、具合はいいよ。前走は隣の馬が暴れたのに釣られて出遅れた。結果的にあのロスが痛かったよね、そ、今度はスムーズな競馬をさせたい。それで2連覇ができたら何よりだね」と自然体で臨む構えだ。


NHKマイルC17着以来の久々となるマテンロウハピネス(牡3、栗東・昆厩舎)は西谷誠騎手(レースでは浜中俊騎手が騎乗予定)を背に坂路入り。ラストまで気を抜かせることなくビシッと追われて4F54.9-39.8-25.9-13.0秒をマークした。

「先週、先々週といい動きをしていたし、今週も追い出してからグッとフォームが沈む感じになってきた。うん、いい感じに成長をしてきているね。当初から、復帰戦は距離を詰めていこうと考えていた。古馬相手でもやれるだけの力は持っていると思いますよ」と昆貢調教師は納得の表情。初の古馬を相手にまずはメドを立てたいところだ。