【セントウルS】シリーズ制覇へ 更なる進化を見せるウリウリ

9日、日曜阪神11レース・セントウルS(G2)の追い切りが栗東トレセンで行われた。連勝でのサマースプリントシリーズ制覇を狙うウリウリ(牝5、栗東・藤原英厩舎)は、岩田康誠騎手が跨がって芝コースで併せ馬。3歳未勝利のアスクティターンを0秒4追走し、鞍上が軽くゴーサインを出すと反応良くピッチを上げて5F69.5-52.3-37.3-11.9秒で2馬身先着した。

現在サマースプリントシリーズのトップはアイビスSDと北九州記念を勝ったベルカントの20ポイント。ここを勝てばG2の12ポイントが加算され、ベルカントを抜いてまずは夏の短距離女王の称号を得られることになる。そして、その手綱をとるのはサマージョッキーズシリーズでトップのM.デムーロ騎手を9ポイント差で追う2位の岩田騎手だ。

追い切りを終えた岩田騎手は「先週にしっかりやってあるから、疲れを残さないように、最後で反応を確かめた程度だよ。CBC賞から2カ月しか経ってないけど、体をひと回り大きく見せるし、動きも力強くなってる。開幕週の馬場は先行馬に有利と言われるけど、射程圏に入れてレースをすれば大丈夫でしょう」と愛馬の成長に手応えを感じ取っている。

僚馬ストレイトガールを筆頭にハクサンムーンら強力なライバルがひしめくが、目下2連勝中と勢いがあり、夏場に一戦しているのは大きなアドバンテージ。前走のCBC賞が初めてだった1200mも難なくクリアしており、人馬共にサマーシリーズ逆転優勝を狙うモチベーションの高さは何とも不気味だ。