【4回阪神】アーリードライヴ…小平奈由木の注目新馬レポート

アーリードライヴ
(牝2、栗東・岡田厩舎)
父:カジノドライヴ
母:アデンピアモ
母父:アグネスタキオン

父はカジノドライヴ。新馬勝ちした直後にもかかわらず、日本調教馬として初の米ダート重賞(G2・ピーターパンS)を制した。200頭もの繁殖を集めた注目のファーストクロップ。マインシャフトの後継であり、ジャジル(ベルモントS)、ラグズトゥリッチズ(ケンタッキーオークス、ベルモントS)の半弟という良血だけに、大物が登場して不思議はない。

母アデンピアモ(その父アグネスタキオン)は不出走だが、その半兄にフェリシタル(京成杯3着)、ペールギュント(デイリー杯2歳S、シンザン記念、高松宮記念2着)ら。桜花賞を2着した祖母ツィンクルブライドに連なる一族である。シルクホースクラブに総額1000万円でラインナップされた。

ノーザンファーム空港での乗り込みは順調に進行。4月9日、NF天栄へ移動し、ペースアップされた。6月11日に栗東へ。25日のゲート試験をパスする。いったんNFしがらきで態勢を整え直したうえ、8月26日に帰厩。コンスタントにタイムをマークしてきた。牝らしからぬ迫力あるボディーを誇り、パワーは十分。初めて強めに追った先週の坂路では4ハロン52秒2。ラストも12秒7でまとめ、豊富なスピードも垣間見せている。

9月27日(日)、阪神のダート1400mに初登場。戸崎圭太騎手に依頼している。



小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。