【神戸新聞杯】春の無念を晴らしたいレッドソロモン

24日、日曜阪神11レース・神戸新聞杯(G2)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、ワールドオールスターJ第2戦3着のレッドソロモン(牡3、栗東・庄野厩舎)は川須栄彦騎手が騎乗して坂路で3歳未勝利のノッツダルジェントと併せ馬。半馬身ほど先行する形でスタートしたが、一杯に追われる相手に対して、馬なりのままリードを保ってゴール。タイムは4F53.9-38.6-24.9-12.1秒を計時した。

春は皐月賞トライアルの若葉Sを制しながら骨膜炎のためクラシックを断念。庄野靖志調教師は「追い切りの動き?抜群に良かったよ(笑)。前走時もいいと思ってたけど、さらに上向いてきた感じがするよ。その前走は押し出されてハナへ。春は並ばれたら終わりのイメージだったのに、そこからの伸びてきた。馬体もそうだけど、競馬内容にも成長を感じさせてくれた。賞金的には大丈夫と思うけど、いい内容の競馬で本番へ向かいたいね」と春の無念を晴らす構えだ。


前走、マレーシアC1着のリアファル(牡3、栗東・音無厩舎)は同い年の重賞勝ち馬ダノンリバティと坂路入り。攻め駆けするパートナーに対してゴールまで懸命に食らい付き、4F51.1-37.3-24.6-12.6秒は上々の時計。熱のこもった併せ馬を見せた。

「いいコンディションだね。パワーが凄いし、追っての反応も良かったよ。今回はクラスアップでの競馬。ここがポイントだろうし、試金石になるね。ただ、前走は初めての芝でも勝てた。スタミナも十分にあるから2400mも大丈夫だろう。チャンスはあると思う」と騎乗したC.ルメール騎手も期待大のコメント。ダートの重賞、オープン特別で好走を続け、緩い馬場が味方したとはいえ、初めての芝、古馬を相手に準オープンを撃破。その底力は侮れない。


前走、信濃川特別5着のサンライズセンス(牡3、栗東・河内厩舎)は坂路で岩崎翼騎手(レースでは幸英明騎手が騎乗)が跨がり、古馬500万のアダムズアップルをパートナーに馬なりの手応えで1馬身先着。4F53.5-38.8-24.9-12.4秒をマークした。

河内洋調教師は「距離は問題ない。前走は久々もあってパドックから入れ込んでたし、スタートもつまづいてた。五分のスタートで流れに乗って運ばせたいね」と、叩き2走目、無欲での権利獲りを狙う。