【4回京都】シンハライト…小平奈由木の注目新馬レポート

シンハライト
(牝2、栗東・石坂厩舎)
父:ディープインパクト
母:シンハリーズ
母父:Singspiel

稀代のスーパーホースであり、スタリオン入りしてからも日本競馬を牽引するディープインパクトが父。現3歳ではショウナンアデラ(阪神JF)、ダノンプラチナ(朝日杯FS)、ミッキークイーン(オークス)がG1のタイトルを奪取している。この世代も早速、ブランボヌール(函館2歳S)が重賞ウイナーに。来春のクラシックへも大挙して臨むこととなろう。

母はイギリスに生まれ、アメリカのターフ(デルマーオークス)でG1勝ちを成し遂げたシンハリーズ(その父シングスピール、英1勝、米2勝)。同馬の兄姉にアダムスピーク(ラジオNIKKEI杯2歳S)、リラヴァティ(現3勝、福島牝馬S2着)、アダムスブリッジ(2勝)がいる。キャロットクラブにて総額4400万円で募集された。

ノーザンファーム早来でスムーズにペースアップ。7月10日、函館競馬場に入厩した。22日のゲート試験にパスすると、NFしがらきに移って乗り込みを進めた。9月3日に栗東へ。あえてタイムは求めていなくても、坂路で軽快な動きを披露している。小柄なスタイルながらフットワークはしなやか。芝で非凡な切れ味を発揮しそうな予感がする。

10月10日(土)、京都の牝馬限定・芝1600mに臨む。追い切りにも跨り、乗り味の良さを絶賛している池添謙一騎手で。



小平 奈由木(こだいら なゆき)

早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。

月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判 になっている。