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【秋華賞】レッツゴードンキ梅田師「名誉挽回といきたいです」
2015/10/15(木)
15日、秋華賞(G1)の最終追い切りが栗東トレセンで行われた。前哨戦のローズSでは4着のレッツゴードンキ(牝3、栗東・梅田厩舎)は、岩田康誠騎手を背に坂路で強めに追われる内容。先週と同じようなラップバランスで、4F52.9-38.3-24.8-12.4秒をマークした。新馬勝ち後は、果敢に重賞戦線に挑戦し、4戦続けて馬券圏内と安定した走り。続く桜花賞では逃げ切りで制するも、オークスでは10着と大敗。夏はじっくりと休養をとり、復帰緒戦となるローズSではレースを引っ張る形から4着と粘り込んだ。先行する馬が総崩れするなかで、本来の能力の高さを見せ、負けて強しの内容を見せた。
今年はストレイトガールと共にG1・3勝の大活躍をみせる廣崎利洋HD(法人名義に変更)の持ち馬。世代を常にリードし続けてきた同馬に更なる戴冠の期待がかかる。
10月18日(日)、京都競馬場で行われる秋華賞(G1)の共同記者会見が栗東トレセンで行われた。
レッツゴードンキ(牝3、栗東・梅田厩舎)を管理する梅田智之調教師の一問一答は以下の通り。
●満点のトライアル
-:最終追い切りを終えて、率直な気持ちをお聞かせください。
梅田智之:ローズSが終わってから、ここまで順調に来ているのでね。今日の追い切りも大体、意図した通りに終わりました。
-:非常に穏やかな印象の表情が窺えます。
梅:中間も不安な点がほぼ無くて、思い描いていた通りに良くなってきています。今日は感触を確かめる程度の追い切りで、難しいことも要求せず、無事に終わりました。

▲岩田騎手を背に調整されるレッツゴードンキ
-:ローズSは4着という結果でしたが、どうご覧になっていますか?
梅:オークスは不甲斐ない成績だったので、桜花賞を勝ったのがフロックと思われたくありませんでした。なので、ある程度は結果を出さないといけないと思いました。結果としては4着で、そんなに威張れた成績ではないのですが、内容的にはすごくリラックスして走れました。かなりペースが速かったのですが、それにしても最後までよく粘っていたと思います。トライアルとしては満点に近い内容だったと思います。
-:馬体重もプラス14キロでの出走ですから、少し先を見据えての体作りだったのでは、という印象はあったのですが。
梅:精神的にも肉体的にも、使って次は変わる、というぐらいの余裕を残して馬を作っていたので、プラス14キロでは成長分を入れたとしても、若干余裕はありましたね。
-:今回に向けて、体作りのほうは本当にうまく行ったみたいですね。
梅:ローズSの時はちょっとぼやけた感じの14キロ増というイメージだったのですが、今日、追い切りをした後の馬体を見ても、同じ体重でも締まって見える感じがします。トライアルを1回使って変わってきたと思いますね。
-:実質、強い調教というのは先週のうちに終えていたのでしょうか?
梅:今日はジョッキーに感触を確かめてもらう程度で、とは思ったのですが、ジョッキーが乗る分、少し時計が速くなりました。それでちょうど良いかなという感じですね。
-:同厩舎の馬がちょっと前にいたのですが、本来は単走だったのですか?
梅:全くの単走で、全然併せるつもりもなかったです。チップ除けのメンコも着けない単走の追い切りです。
-:全体時計は52秒9、最後は2ハロン24秒8、1ハロン12秒4とまとめましたね。
梅:特に坂路は動く馬なので、この馬にしてみれば楽に上がって来られる時計でした。上がって来てすぐに馬の顔を見に行った時もケロッとしていました。スピードという点に関しては問題ないです。
●日頃の成果で距離克服を
-:次は京都コースで芝の2000m、内回りということになりました。良い部分と気になる部分があると思うのですが。
梅:みなさんが思っている事かもしれませんが、距離は確かに長いと思います。ですが、そこはジョッキーとうちの厩舎スタッフと相談して、色々工夫すれば、なんとか保つだろうと思ってます。
-:2000mという距離に対して、厩舎で何か工夫というのはされて来たのでしょうか?
梅:1日や2日の調教で「なんかせい」と言われても無理なので、普段から馬が落ち着いていられるように、スタッフは接してくれています。デビュー当初に比べると、普段の調教などでも、それほどテンションも上がらなくなって来ています。そういう日頃の積み重ねがレースに生かせたらなと思っています。

▲2冠を目指し意気込みを語る梅田智之調教師
-:チューリップ賞と桜花賞のパターンのように、一度使って本番でリラックスして走る、というのが春に実証されたようですが、今回もそんな感じなのでしょうか?
梅:今回もそういう感じでトライアルと本番との馬の作り方を分けてきています。桜花賞の時はうまく行きましたけど、今回もうまく行けばな、と思います。
-:今回は前回と比べ、状態面は何パーセントかアップしていますか?
梅:何パーセントとかいうのは分からないですが、確実に馬は良くなっていると思います。あとは当日リラックスして走れるか、そこが一番だと思います。
-:どんなレースを期待されますか?
梅:一番でゴールを切ってくれたらどんな展開でもいいです。あとはジョッキーに任せるだけですね。
-:岩田騎手とは何かお話はされたのでしょうか?
梅:話はずっとしていますね。「大丈夫」って言っています。
-:心強いですね。
梅:逆にそこが一番、大丈夫かな(笑)。ただ、オーナーも今はすごく乗りに乗っていますし(ストレイトガールで優勝)、こういうツキや流れというのは勝負の世界ではすごく強いものです。それを味方に行ければいいかなと思います。
-:全国的にも注目される秋華賞、しかも、桜花賞馬です。ファンの皆様がたくさん見ていらっしゃいますが、メッセージをお願いします。
梅:オークスの時は期待に応えられませんでしたが、最後の秋華賞で名誉挽回と行きたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

▲巻き返しに期待がかかるレッツゴードンキ
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