イスラは悔しい2年連続の3着「枠順がもっと内なら…」

●11月1日(日) 4回東京9日目11R 第152回天皇賞(秋)(G1)(芝2000m)

昨年の皐月賞馬で、前哨戦の毎日王冠でも3着に好走していたイスラボニータ(牡4、美浦・栗田博厩舎)は、前年と同じく3着に終わった。

スタートでは良い飛び出しを見せたが、内の各馬が早々に前目のポジションを確保し、他馬のアオリも受けて後方の外々を回される形に。それでも4コーナーから徐々に進出を開始すると、直線では外からしっかりと末脚を伸ばして、ショウナンパンドラとの3着争いを制した。

蛯名正義騎手は「何とか外枠の不利を無くすように乗ったけど、結果的に去年と同じような競馬になってしまった。これではダメだね。2コーナーでごちゃついてハミを噛んでしまったのも痛かった。枠順がもっと内なら勝つチャンスはあったし、最後まで頑張っていたけど、こればかりはしょうがない」と、枠順の差を悔やんでいた。

今年は中山記念5着後、左前脚の球節に不安を発症し、春は全休を余儀なくされてしまった。しかし、放牧を経て立て直されると、G1級のメンバーを相手に連続3着。高い実力を改めて証明している。栗田博憲調教師は「状態をみつつ、オーナーと相談してから、決定したいと思います」と次走を明言することはなかったが、今後も中距離路線のトップホースとして、存在感を示してくれそうだ。

イスラボニータ

2年連続3着だが、いずれも外枠を克服して好成績を残したイスラボニータ