【エ女王杯】志願の2週連続騎乗ヌーヴォ岩田「最高の状態」

11日、日曜京都11レース・エリザベス女王杯(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、オールカマー2着のヌーヴォレコルト(牝4、美浦・斎藤誠厩舎)は、岩田康誠騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F70.0-53.6-38.5-12.3秒をマークした。

【斎藤誠調教師のコメント】
「先週までで体は出来ているので、今日はリラックスさせて終いの反応を見るだけという内容でした。岩田騎手と相談して、勝てるように考えて乗ってもらいました。全体時計は目立つものではありませんが、輸送もあるのでこれくらいで良いと思います。終いはしっかり動けていたので、やはり走る子だと思います。去年のこのレースも惜しい2着でしたし、岩田騎手も勝つ気満々です。先週も美浦にきてくれましたし、今日も乗ってくれたように相当気合いが入っています。

前走後は、いつものパターンでは山元トレセンに短期放牧に出して3週前くらいに入厩させる形になりますけど、今回は中6週というハンパな期間だったので、厩舎に置いて疲れをしっかり取ってから状態を見ながら仕上げてきました。今年の秋は、オーナーの意向もあってエリザベス女王杯を使おうと決めていました。去年は、この子にとって京都は合わないと思っていました。上がりの速いレースになると分が悪いと思っていましたが、切れが出てきて成長していますし、それをレースで生かせればと思っています。中山記念もそうでしたが、前走でもこの子らしさが出ていましたね。前走は切れのある馬に負けてしまいましたが、一生懸命走ってくれました。勝つためには、スタートや展開や枠順などいろいろな要素があると思いますが、最後は気持ちだと思います。

上がりが速くなると分が悪いので、雨予報は良いですね。馬場を苦にするツメではありませんし、宝塚記念のときのように滑る馬場でなければ大丈夫だと思います。歯がゆくてヤキモキするところもあると思いますが、一戦一戦頑張ってくれます。ジョッキー、厩舎スタッフ一丸となって頑張るので応援をよろしくお願いいたします」

【岩田康誠騎手のコメント】
「厩舎サイドが本当に良い状態を保ってくれていますし、最高の状態でレースに臨めると思います。先週に比べて今週は本当に良かったですし、中身の濃い追い切りでした。輸送もあるので先生と相談しながらでしたが、手応えを確かめて足りなかったらラスト1ハロンで味付けをしようか、ということを言われました。反応も良かったですし、ラスト1ハロンを少し伸ばしただけですけど、道中も落ち着きがあってリラックスして直線に向かって走れたと思います。

今年の中山記念は勝たせていただきましたが、昨年の秋華賞から2着続きでしたし今回は去年2着の悔しい思いを繰り返さないよう最高の状態で出たいという気持ちがあったので、先生に志願して2週続けて調教に乗せていただきました。去年より幅も出ていますし、すごく良い状態です。最高のパフォーマンスが見せられると思います。以前から切れ味はありますが、それ以上に乗り手にすごく素直に従ってくれるので乗っていてもラクです。最近は素直過ぎて気持ちが先走るところがあるので、それだけ気を付けてレースが出来れば結果はおのずとついてくると思います。ペース配分など1つのミスも許されないですし、ライアンたちが最高のパフォーマンスを見せてくると思うので、彼らに負けないようにそれ以上のレースをして1着でゴール出来るように頑張って彼女とレースをしたいと思います。

雨の予報もありますが、条件はみんな一緒ですからね。みんな良馬場で走りたいでしょうし僕だけが不良馬場で走るわけでないので、それを考えてレースをしたいと思います。去年の悔しい思いをバネに1年間やってきました。彼女も成長していますし、僕も成長しています。素晴らしい走りが出来ると思いますので、応援よろしくお願いします」

ヌーヴォレコルト

ヌーヴォレコルト