【マイルCS】坂路でキレキレ ダノンシャーク「今年も好勝負を」

18日、日曜京都11レース・マイルCS(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、毎日王冠4着のダノンシャーク(牡7、栗東・大久龍厩舎)は、坂路で岩田康誠騎手が騎乗して古馬500万のダノンブライトを0秒8追走。終い一杯に追われると弾けんばかりの伸びで一気に2馬身近く先着。4F52.6-38.1-24.6-12.0秒を叩き出した。

「よかったね。最後でギュンと伸びてくれた。追い切りの動きは文句なしですよ」と最終追い切りを見届けた大久保龍志調教師もニッコリ。「毎日王冠からのローテーションになりますが、去年よりも調整は楽でしたね。年齢を感じさせないし、去年もよかったけど、今年もいい状態で出走できそうです、今年も好勝負を期待したい」と最後まで滑らかな口ぶりで順調な調整をアピールした。7歳を秋を迎え、円熟の走りを見せてくれそうだ。

ダノンシャーク


前走、富士S2着のサトノアラジン(牡4、栗東・池江寿厩舎)は、4月から5戦連続でコンビを組むC.ルメール騎手を背に、CWコースで古馬1000万のロードハリケーンを相手に池江寿厩舎お馴染みの4F追い。パートナーの内を0秒2追走し、直線で鞍上が強めに促すと力強いフットワークで鼻面を揃えてゴールし、54.5-38.7-12.0秒のタイムをマークした。

手綱をとったC.ルメール騎手は「状態は完璧ですね。最後のスピード、瞬発力があるから京都コースは合っています。それにマイルが1番合っている馬ですよ。前走、東京ではラスト100メートルでちょっと疲れましたが、これで重賞で2着が2回。今度はいいパフォーマンスをみせたい」とコメント。先週のエリザベス女王杯はマリアライトが重賞初勝利をG1で飾ったが、それに続くことが出来るか。11着に敗れた全姉ラキシスの敵討ちにも期待がかかる。

サトノアラジン


前走、スワンS5着のダイワマッジョーレ(牡6、栗東・矢作厩舎)は、坂路で古馬500万のインテグラードを0秒4追走。鞍上の武豊騎手が終いサッと仕掛けると、すぐさま反応して0秒3先着。元々攻めの動きはよく見えるタイプだが、4F51.8-37.8-24.8-12.6秒のタイムはもちろん、脚捌きも力強く、久々をひと叩きされてデキは着実にアップしている。

「きょうの馬場で51秒台は速い。動きもよかったし、体調は良さそうだね。6歳と言われないと年齢を感じさせないよ」と初コンタクトをとった武豊騎手も合格点のジャッジ。「道悪は上手なイメージがあるし、先週のような馬場で走らせたい。うまく噛み合えば上位に食い込めても」と密かに一発を狙っているようだ。

ダイワマッジョーレ


前走、カシオペアS1着のトーセンスターダム(牡4、栗東・池江寿厩舎)は、CWコースで新パートナーの武幸四郎騎手を背に、古馬準オープンのトーセンソレイユを0秒3追走。直線強めに追われ4F52.8-37.9-11.9秒を計時して同入フィニッシュ。初のマイルでタイトル奪取を狙う。

「ゴールを過ぎてからビシッと追う指示でやりました。このクラスの馬なんですから、やっぱり動きますよね。でも、初めて乗る馬だし、調教で特性を掴めたのは大きい。惰性をつけて一気に走らせる方が良さそうです」と鞍上も手綱から伝わるパワーに手応えを掴んだ様子。京都では4勝を挙げているコース巧者だけに、その走りが注目される。

トーセンスターダム