59キロ関係ナシ!トーセンレーヴがオープン2連勝…ディセンバーS

12月20日(日)、5回中山6日目11RでディセンバーS(芝2000m)が行なわれ、H.ボウマン騎手騎乗の3番人気・トーセンレーヴ(牡7、栗東・池江寿厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:59.1(良)。

2着にはクビ差で1番人気・スーパームーン(牡6、美浦・藤沢和厩舎)、3着には1馬身1/4差で6番人気・クランモンタナ(牡6、栗東・音無厩舎)が続いて入線した。

ポンと飛び出したのはフィロパトールだったが、押してセキショウがハナを奪い、リードを少しずつ広げて向こう正面へ。7馬身ほど離れた2番手にフィロパトール、コスモソーンパークが続き、少し離れてクランモンタナ。そこからまた少し開いてスーパームーン、リベルタス、トーセンレーヴと人気どころが構える。
縦長だった馬群は3~4コーナーで一気に詰まり、脚が上がったセキショウに代わってコスモソーンパークが先頭で直線へ向かう。
コスモソーンパークを追って馬場の真ん中からスーパームーン、トーセンレーヴが襲いかかり、残り100mでトーセンレーヴが先頭。スーパームーンも必死の抵抗を見せるが、トーセンレーヴがそれを退けて8勝目を挙げた。

勝ったトーセンレーヴは母と姉2頭がG1を勝っている日本有数の超良血馬で、3歳時にはプリンシパルSを勝って日本ダービー(9着)にも出走した。4歳の春にエプソムCを勝って重賞ウイナーの仲間入りを果たすが、その後は2度の長期休養もあって勝ち星から遠ざかり、H.ボウマン騎手が手綱をとった前走で3年5カ月ぶりの勝利を挙げ、今回は59キロを背負って2連勝を果たした。
馬主は島川隆哉氏、生産者は安平町のノーザンファーム。馬名の意味由来は「冠名+夢(仏)」。

1着 トーセンレーヴ(池江泰寿調教師)
「さすがヒュー・ボウマン。パーフェクトな騎乗でした。59キロの斤量も関係ありませんでしたね。心房細動を起こしたり、しばらく状態の維持に難しさがあったのですが、最近は不安もなく、すっかり立ち直っています。年齢を重ね、折り合い面に進境が見られますし、中距離への適性が高くなっています。有馬記念に関しては、オーナーとの相談になりますが、今後も楽しみですよ」

2着 スーパームーン(内田博騎手)
「なんとかならなかったのかと悔やまれるね。前が飛ばしてくれ、手応えを図りながら、じわっと上がっていけたのに。相手の脚が上だったよ」

3着 クランモンタナ(石川騎手)
「流れているのはわかっていましたが、バテない強みを生かそうと付いていきました。後ろにも脚を使わせるペースだったと思うのですが、最後に決め手の差が出ましたね」

4着 マデイラ(大野騎手)
「以前にも跨り、この馬の特性は把握していました。ゲートではうるさく、出が良くなったとはいえ、道中は気難しさを見せませんでした。リズム重視で乗り、直線も脚を使っています」

5着 コスモソーンパーク(柴田大騎手)
「馬は一生懸命。よくがんばっています。内容は言うことなし。距離に関しては、1800mまでがいいと思います」

6着 リベルタス(戸崎騎手)
「リズム良く運べたのですが。休み明けでしたし、最後はだらだらした脚色になりましたね」

7着 グレイスフラワー(柴田善騎手)
「体が増え、雰囲気は良かったよ。このまま無事に使っていければ」

8着 クラリティシチー(三浦騎手)
「展開がはまったかと思ったが、距離もあって伸び切れなかった。久々の影響だよ。次は良くなる」

10着 セキショウ(松岡騎手)
「勝負どころで反応できないのは、気持ちの問題だと思っていた。後続にも脚を使わせるペースで逃げようと思ったんだ。でも、スタートか決まらなかったし、行きすぎてしまった」

ディセンバーSの結果・払戻金はコチラ⇒

トーセンレーヴ
(牡7、栗東・池江寿厩舎)
父:ディープインパクト
母:ビワハイジ
母父:Caerleon
通算成績:24戦8勝
重賞勝利:
12年エプソムC(G3)

トーセンレーヴ

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