デビュー2連勝で重賞V ハートレー&ボウマン「最後は馬が飛んでいた」

●12月27日(日) 5回中山8日目9R 第32回ホープフルS(G2)(芝2000m)

舞台は皐月賞と同じ中山2000m。昨年から重賞に格上げされ、よりクラシックへの重要性を増した一戦で今年勝利の雄叫びを上げたのは1戦1勝のハートレー。デビュー戦で手綱をとったR.ムーア騎手が絶賛した素質の良さを大観衆が見つめる有馬記念デーでも披露した。

前半の1000mが62秒1というゆったりとしたペースにも全く動じずR.ムーア騎手に代わって騎乗を任されたH.ボウマン騎手は先行集団の一番後ろをジックリと追走。3コーナー過ぎからペースが上がり、ロードクエストが上がっていくのと同時に楽な手応えで好位へ進出。そのまま馬体を併せて一騎討ちとなるも、余力十分のハートレーは、ロードクエストとの差を徐々に広げ、最後は抑える余裕を見せての重賞初制覇。キャリア1戦の不安は杞憂に終わった。

大役を果たしたH.ボウマン騎手は「調教に乗って手応えを感じていました。やるべきことを分かっている馬だと感じましたし、自信を持って乗れました。道中は脚を溜めるイメージで乗りましたが、最後は馬が飛んでいました。すごく良い脚を使ってくれましたよ」と、こちらも重賞初勝利にニッコリだ。

『西高東低』と言われて久しいが、今年は皐月賞、ダービーを関東馬のドゥラメンテが勝ち、この日の重賞はともに関東馬の勝利。気圧配置は変わりつつある。サンデーレーシングで1億円の募集価格が付いたエリート候補がまずは賞金面での第一関門をクリア。いずれぶつかることになる朝日杯FS組に対してどういった戦いを見せるか、その成長が期待される。