8着も見せ場十分 最後まで「らしさ」を見せたゴールドシップ

●12月27日(日) 5回中山8日目10R 第60回有馬記念(G1)(芝2500m)

1番人気に支持されたゴールドシップ(牡6、栗東・須貝尚厩舎)は引退レースを飾ることができず8着に終わった。

各馬が揃ったスタートを見せる中、行き脚がつかず後退。最後方からの競馬に。2周目の向こう正面でポジションを上げて行くと、スタンドからも大歓声が。しかし、3番手付近に押し上げるのがやっとで、最後の直線では追い比べに屈した。

「やったなと思ったんだけどね……。向こう正面はペースが遅くて、楽に行けたのですが、なかなか抜け出せませんでした。最後の大役を任せてもらえたのですが……。ゴールドシップには『お疲れ様』と声をかけてあげたい。これからは子供たちが活躍していくでしょうし、これが終わりではありません」と内田博幸騎手。いつもは雄弁なベテランも言葉を搾り出すように語った。

レース後に行われた引退式では、集合撮影でなかなか落ち着こうとせず、「らしさ」をみせたゴールドシップ。中山競馬場に詰め掛けたファンにも、最後までその個性をみせつけた。

ゴールドシップ