社台SSにて新種牡馬キズナ、エピファネイアらがお披露目

9日、北海道安平町の社台スタリオンステーションで2016年種牡馬展示会が開催された。

今年から新種牡馬として同スタッドに入るのはキズナ(牡6)、エピファネイア(牡6)、スピルバーグ(牡7)、フェノーメノ(牡7)、リアルインパクトの5頭。また、偉大な先輩であるディープインパクトやオルフェーヴル、そしてジャスタウェイらも登場。元気な姿を関係者の前に披露した。

【キズナを管理した佐々木晶三調教師のコメント】
「最初に見た時に『何と均整の取れたいい馬だな』と思いまして、歩きが凄く柔らかく、全身がバネみたいな感じで、当時から凄いオーラを放っていて、こういう馬がダービーを取るんだなと密かに思っていました。そこで前田会長に『ダービーを勝てるかも』と伝えた思い出があります。ダービーの当日も勝つのではないかと思っていましたので、初めて冷静に見たレースでした。

凱旋門賞挑戦も環境の変化に動じない馬で、扱いやすいなと思っていましたが、カイ食いも落ちない馬で、着いてからも凄く落ち着いて、(古馬の帯同馬と)どちらが古馬なのか分からないくらい堂々としていましたね。この馬の根性、精神力、性格、それを受け継いだら凄い子どもが産まれるのではないかと期待しています。その仔でもう一度ダービーと凱旋門賞を狙ってみたいですね」

【キズナに騎乗した武豊騎手のコメント】
「ディープインパクト産駒なのですが、初めて栗東で乗った時、コースに入って1歩目のキャンターを下ろした時に『ディープそっくり』と初めて感じたディープ産駒で、脚の出し方がディープインパクトそのままというか、更に体も大きく、凄く軽い馬で『こういうのはなかなかいないな』と思いました。サラブレッドの典型的ないい馬という印象を初めて受けた馬です。きっといい仔を出すと思いますので、早く騎乗したいですね」

【エピファネイアを管理した角居勝彦調教師のコメント】
「お母さんが私の厩舎にいてくれたおかげでうちに来る縁があった馬ですけども、産まれた時から非常に素晴らしい体で、お母さんの血統からも活躍を期待されていた馬でした。デビュー前の秘話ではありますが、お母さんも言われたのですけども『この馬はダート馬』だと言いながらデビューは芝でした(笑)。

芝でも驚くパフォーマンスで連勝してくれるわけですが、非常に能力の高い血統で、更に男馬としてボリュームと雄大な馬体で繰り出す大きな走りが私たち調教師とスタッフの手の内に収まらなかったというところもあったのかなと思います。

勝ったG1は菊花賞とジャパンCだけでしたけども、勝てなかったレースでも非常に能力の高いところを見せてくれました。調教師を育てる上でもたくさん付けてあげてもらえたらありがたいと思います。どうぞよろしくお願いします」

キズナ
(牡6、栗東・佐々晶厩舎)
父:ディープインパクト
母:キャットクイル
母父:Storm Cat
通算成績:14戦7勝
重賞勝利:
13年東京優駿(G1)
14年産経大阪杯(G2)
13年ニエル賞(G2)
13年京都新聞杯(G2)
13年毎日杯(G3)

エピファネイア
(牡6、栗東・角居厩舎)
父:シンボリクリスエス
母:シーザリオ
母父:スペシャルウィーク
通算成績:14戦6勝
重賞勝利:
14年ジャパンC(G1)
13年菊花賞(G1)
13年神戸新聞杯(G2)
12年ラジオNIKKEI杯(G3)

キズナ

記念すべき第80回のダービー馬・キズナ


エピファネイア

キズナ不在の菊花賞を制したエピファネイア


スピルバーグ

豪脚で秋の天皇賞を制したスピルバーグ


フェノーメノ

春の天皇賞連覇を果たしたフェノーメノ


リアルインパクト

史上初めて3歳で安田記念を制したリアルインパクト


ジャスタウェイ

ジャスタウェイはオーナーと再会


オルフェーヴル

オルフェーヴル


ディープインパクト

ディープインパクト