【フェブラリーS】史上初の3連覇に向け リッキー「更なる進化が見られる」

17日、フェブラリーS(G1)の最終追い切りが栗東トレセンで行われた。

JRA史上初、同一G1・3連覇がかかるコパノリッキー(牡6、栗東・村山厩舎)は小崎綾也騎手を背にCWコースでの追い切り。最後は一杯に追われ、6F84.4-67.2-51.4-37.5-12.3秒の好時計をマーク。3.0秒追走する形となった1600万下のスリータイタンに0.5秒先着してのフィニッシュとなった。

コパノリッキー


追い切り後、同馬を担当する鹿屋調教助手の一問一答は以下の通り。

●まだまだ進化をみせるコパノリッキー

-:コパノリッキー(牡6、栗東・村山厩舎)の鹿屋調教助手にお話をお伺いします。先ほど調教が終わりました。すごい時計で走っていましたね。

鹿:そうですね。予定通りというか順調に調教を積めて、最終週にいい時計を出せる仕上がりでこられています。

-:6F84.3秒でラスト1Fが12.3秒。先週と比べると4秒くらい縮めていますね。

鹿:今回は放牧から帰ってきてすぐくらいだったので、徐々に時計を詰めて行こうという感覚です。馬もそれに応えてくれて、いい感じに仕上がって順調にこられている数字だと思いますね。

-:息遣いなども含めて、調教が終わった後のコパノリッキーはどうでしたか?

鹿:今回放牧から帰ってきてから、普段の調教でいつもより負荷を強めにかけていたので、最終追い切りでも、そんなに息が上がっている様子を見せていなかったです。調子はだいぶ上向いていると思います。

-:コパノリッキーに関しましては、山あり谷ありの競走成績をあげてきていますね。

鹿:そうですね。レース展開にちょっと左右されるところがあったので、その反省を活かして、持久力を強化しようと思い、調教を積んできて、馬もそれに応えてくれているような感じなので、更なる進化が見られるかなと思っています。

-:一昨年、このフェブラリーSを勝った時がシンガリ人気で、昨年が1番人気で、恐らく今年も1番人気ではないかと思うのですが、目標となる史上初の同一G1・3連覇に向けてどうでしょう。

鹿:こちらとしては成績あげられるだけの事はやってきたのですが、周りのメンバーも実力のある馬が揃ってきたので、どうにかコパノリッキーに頑張ってもらいたいですね。

●過去2年と異なるローテーションでも結果を

-:特に昨年、今年で見ますと、昨年は前哨戦の東海Sを勝って臨んで連勝いたしました。今年は東京大賞典を使ってからフェブラリーSというローテーションを選ばれました。

鹿:昨年末は仕上がりが早かったのか、疲れが見えたので、いつもと違うローテーションを組みました。

-:武豊騎手は前走、前々走の敗れたレースを振り返るとちょっとリズムが悪かったかなとの事だったのですが。

鹿:その辺りは騎手にしかわからないので、僕らにはなんとも言えないですが、いつもと同じようには出来ていたと思います。

-:そうすると、鹿屋さんから見ると、以前と比べて今年のフェブラリーSに向かうコパノリッキーはいかがでしょうか。

鹿:いつもとちょっとローテーションが違うので不安は残るのですが、それ以上に調教をしっかりと積めてこられたので、その辺りは強みとして臨みたいです。

-:表情を窺ってもやるべき事はやったという、いいお顔ですね。

鹿:そうですか(笑)。

-:コパノリッキーにはたくさんのファンが居ます。改めて3連覇へ向けての抱負をお願いします

鹿:(3連覇となれば)G1で初ですからね。その事はわかっていて、恥じないようにはやってこられたと思うので、競馬場でリッキーに声援を送ってもらえれば、それに応えて頑張ってくれると思います。よろしくお願いします。