【チューリップ賞】1週前 軌道に乗ったアヴァンセ音無師「これで十分」

24日、チューリップ賞(G3)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、エルフィンSで2連勝を飾ったレッドアヴァンセ(牝3、栗東・音無厩舎)は、助手が騎乗し、坂路で3歳未勝利のシルバーメールを相手に併せ馬を行い、4F52.8-38.6-25.1-12.6秒を馬なりで計時して同入フィニッシュ。

音無調教師は「1週前は馬なりで。これで十分でしょう。デビュー2戦は2着続きでしたが、直線で行き場を無くしてしまって、正味、1Fぐらいの競馬しかできなかったからね。この馬は長く脚を使ってくるタイプで、前走のような競馬が合うんですよ。前走は最後入れの大外枠で問題なかったけど、中間はゲート練習でジョッキーにも確認してもらうつもりです」と、きょうだい5頭による重賞制覇へ順調な仕上がりを強調した。

レッドアヴァンセ


前走、シンザン記念2着のジュエラー(牝3、栗東・藤岡健厩舎)は、助手を背に3歳未勝利のロックオンを従えて坂路へ。1馬身ほど先行し、終いエンジンに火が付くとスッとリードを広げ0.4秒先着。4F54.8-39.7-25.0-12.1秒で1週前追い切りを終えた。

「やればもっと動く馬だけど、本番を見据えてあまり負荷をかけすぎないように上がり重点でやりました。これでいいですよ。前走はペースが落ちたところで力んでしまったけど、それでも最後は伸びてきたからね。桜花賞へむけて結果も大事だけど、その内容を一番、重視したいね」と藤岡健一調教師は満足の表情。シンザン記念は牡馬を相手に勝ちに等しい内容で、重賞タイトルを手土産に本番へ臨みたいところだ。


前走、阪神JF7着のデンコウアンジュ(牝3、栗東・荒川厩舎)は、助手が騎乗してCWコースで一杯に追われ、6F81.6-67.1-53.6-40.1-13.1秒をマーク。単走でシッカリと負荷をかけられた。

佐藤助手は「今週のCウッドは馬場が悪かったけど、バランスを崩しながらでも、しっかり走れていました。以前はモタれたり、馬を頼ったりする面があったけど、単走でまっすぐ走れたのはいいですね。乗りやすくなってきましたよ」とまずは合格点のジャッジ。「馬体も精神面もやっと重賞ウイナーらしさが出てきた。前走は不利があって消化不良でしたからね。まともならもう少しやれてたと思うし、スムーズに走らせてあげたいね」と反撃へ期待を寄せている。