ドゥラメンテが貫禄のV 記録ずくめのミルコ「いろんなタイトルを獲りたい」

●2月28日(日) 2回中山2日目11R 第90回中山記念(G2)(芝1800m)

先週のG1・フェブラリーSに勝るとも劣らない大歓声に包まれた中で行われた第90回中山記念。昨春のクラシック2冠馬ドゥラメンテ(牡4、美浦・堀厩舎)が、断然の1番人気に応えてトップでゴール。格の違いを見せ付けた。

久々のレースということもあってか、道中はやや行きたがる面も見せたが、鞍上のM.デムーロ騎手は焦ることなく冷静に愛馬をリード。4コーナー手前でいつでも抜け出せる体勢を作り、直線のラスト1Fで堂々と先頭。最後はアンビシャスに差を詰められたものの、着差以上に強い内容で世代最強馬がターフへ戻ってきた。

「直前の追い切りに乗って、この馬のすばらしさを再認識していたが、ほんと強い」と、鞍上も舌を巻く強さ。「久しぶりのレースだっただけに、少しうるさかった。それに、ダービーの2400mを走った後で、1800mはちょっと短いかと思っていたよ。でも、スタートが良かったし、いいポジションで運べた。直線に向いたときもいい手応え。早く先頭に立ったので、物見をしたね。少しはらはらしたけど、心配いらなかった。ファンが多い馬。いつも応援してもらえ、とてもうれしい」と会心の笑顔を見せた。

また、この勝利はJRA通算500勝、更に重賞騎乗機会5連勝というメモリアルV。「これがJRAの500勝だとは知らなかった。重賞の連勝も延ばせたし、ほんと良かったよ」と最後まで主役は笑顔。「これからいろんなタイトルを獲りたい」と口にしたが、気になる今後について、オーナーであるサンデーレーシングの吉田俊介代表は、馬の状態を最優先に「使うとしたらシーマクラシック。凱旋門にも行かなくてはいけない馬」と海外遠征を示唆。その豪脚で世界制覇へ挑むことになりそうだ。

中山記念

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