【中山牝馬S】1週前 初重賞Vへ順調アース「去年の春よりいい」

2日、中山牝馬S(G3)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、愛知杯3着のアースライズ(牝4、栗東・矢作厩舎)は、坂路で川須栄彦騎手が跨がり、弥生賞に出走するタイセイサミットと併せ馬。0.3秒先行し、激しくステッキが入るパートナーに対し、こちらは手綱を持ったままで同時入線。4F53.6-38.8-24.8-12.1秒の時計もさることながら、キビキビとした脚捌きが目に付いた。

前走は見せ場たっぷりの3着で、オークス4着がフロックでなかったことを証明。「この前は抜け出してソラを使ってしまったからね。その分だろう。中間も順調。カイ食いは細いけど、時間をかけてしっかり食べてくれてる。去年の春よりいいよ。中山もフラワーCで2着した実績もある。悪くない条件ですからね」と矢作芳人調教師は重賞獲りに意欲を見せる。

アースライズ


京都牝馬S10着から巻き返しを狙うリーサルウェポン(牝5、栗東・荒川厩舎)は、助手を背に坂路で4F60.6-44.8-29.7-14.6秒と軽めの調整。馬体の張りは十分で、デキに陰りは見られない。

「前走は馬場でしょうね。ノメっていましたから。でもまともに走っていないのもあるし、疲れは全然。これだけ使ってるのに、元気いっぱいですから。良馬場で走らせてあげたいですね」と佐藤調教助手。瞬発力が生きる馬場と流れになれば浮上の目は十分あるだろう。

リーサルウェポン


前走、小倉大賞典5着のハピネスダンサー(牝5、栗東・高野厩舎)は、間隔が詰まっていることもあり、助手が騎乗して坂路で単走、終い重点の攻め。4F55.8-40.0-25.7-12.3秒で登坂した。

2走前は3番人気13着と崩れてしまったが、前走は牡馬を相手に5着と健闘。高野友和調教師は「2走前は内をさばけず。前走は狭いところを頑張って伸びていたんですけどね。間隔は詰まっていますが、今週も切れのある動きで体調はいいですよ。もう本追い切りで負荷をかける必要もないし、いいコンディションで出走できるようにもっていくだけです」と調整に余念がない。1800mでは1度も掲示板を外しておらず、その安定した走りにも注目だ。