マウントロブソンが怒涛の3連勝！金子真人オーナーはまたもトライアルV！

【エリザベス女王杯】秋の牝馬頂上決戦は大混戦!? 的中に繋がる勝利の因子を探れ！

提供：重賞攻略LAB
●3月20日(日) 2回中山7日目11R 第65回スプリングS(G2)(芝1800m)

11頭立ての少頭数と幾分寂しさが残るスプリングS(G2)だったが、終わってみれば名門・堀宣行厩舎のディープインパクト産駒、マウントロブソンがV。クロフネの甥という超良血馬が遅ればせながらも皐月賞へ名乗りを挙げ、新星誕生をアピールした。

最内枠からのスタートとなったマウントロブソン。ゆうゆうと先行する他馬を尻目に気合いをつけられながら流れに乗ると、インの4番手を追走。直線で外に出し、じわじわと追撃すると、急坂を登ったあたりからもうひと伸び。マイネルハニーが逃げ切ろうとするところをロードクエストとの追い比べにも屈することなく、ゴール前で差し切りを決めた。

鞍上はJRAでは約2年ぶりの重賞制覇となったドイツのアンドレアシュ・シュタルケ騎手。テン乗りながらも申し分のないエスコートに「レース前にこの馬の映像を何度も観ていました。思ったとおり良いスタートでしたし、道中も乗り難しいところはありませんでした。道中もスムーズさを欠いていましたし、理想的に運べていれば、1馬身は差がついていたはず。まだまだ成長の余地を残している馬。これからもっと良くなると思いますよ」とコメント。さらに「2000mでも問題ないですよ」と本番のコース条件にも太鼓判を押した。

3連勝での重賞制覇とその勢いには目が離せないが、こと「勢い」といえば、馬主である金子真人HDを置いて語ることはできないだろう。 昨年もラブリーデイなどを擁し、個人馬主ながら大車輪の活躍をみせたことは記憶に新しいが、弥生賞(マカヒキ)に続くトライアル制覇と笑いが止まらないだろう。しかも、自身にゆかりの深い血統馬だからなおさらのはずだ。金子オーナーは言葉少なながらも報道陣に「(マカヒキとマウントロブソンと)異なるタイプの馬で挑めることが嬉しいですね。(自身の活躍ぶりに)他の方に申し訳ないほどです。幸せです。幸せ過ぎます」としみじみと語り、目尻を下げた。

すべてのトライアル競走を終えて、大枠が見えてきた今年の皐月賞(G1)。2歳王者リオンディーズ、無敗の重賞ウィナーのマカヒキ、サトノダイヤモンドらが上位人気を形成することが予想されるが、 マウントロブソンはどう立ち向かうのか。血統の額面ならばヒケをとらないほどのプロフィールの持ち主ではあるが、何よりも乗りに乗っているオーナーの愛馬だから否応なく注目してしまうところだ。豪華メンバーが一堂に会することだけでなく、ホースマンたちの争いにも一目を置ける今年のクラシック。とにかく白熱した闘いが期待できることは違いないだろう。

スプリングS

スプリングS

スプリングS

スプリングS

現3歳世代では他にもプロディガルサン、イモータルらのオープン馬を所有する金子オーナー