【皐月賞】ハミを換え反応良化エアスピネル「操縦性良くなった」

13日、皐月賞(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、弥生賞3着のエアスピネル(牡3、栗東・笹田厩舎)は、助手を背に坂路で終い一杯に追われ、4F53.9-39.3-24.9-12.0秒で06秒追走した3歳500万のキャノンストームに0.4秒先着した。

前半ゆったりと入った分、全体のタイムは目立たないが、追われてからの反応は抜群で併走馬に楽々先着。笹田和秀調教師は「しまい重点の指示で。時計も予定通りだったし、ラストもいい反応をしていましたね。ハミをリングバミに交換してより操縦性も良くなってきたし、持てる能力を発揮できるようにやってきました。距離?心臓のいい馬なので2000mも問題ないですよ」と反撃に向けトーンは高い。


前走、若葉S2着のナムラシングン(牡3、栗東・高野厩舎)は、美浦から駆け付けた田辺裕信騎手が跨がって坂路へ。古馬準オープンのロードフォワードを0.2秒追走、直線で鞍上が仕掛けると大きなストライドで3馬身先着し、時計は4F56.0-39.5-25.8-12.9秒を計時した。

「きのうに続いて田辺騎手に乗ってもらって坂路追い。無事に終えてホッとしましたね。時計よりもいかに馬と人とのコンタクトがとれるか、に重きを置きました。ジョッキーもいい感触をつかんでくれていたし、いいイメージで乗ってもらえると思う。今年のメンバーでは脇役に甘んじていますが、この馬もポテンシャルはかなり高い馬だと思っていますから」と動きを見届けた高野友和調教師も満足げな表情。持ち味の渋太さで上位進出を目論む。


前走、すみれS1着のジョルジュサンク(牡3、栗東・鮫島厩舎)は、こちらも美浦から駆け付けた吉田隼人騎手を背に、坂路で終い一杯に追われて4F56.0-40.4-26.0-12.7秒をマーク。0.5秒追い掛けた古馬500万のオルロフと同入フィニッシュを果たした。

タイムはやや地味なものとなってしまったが、金山調教助手は「調教は動かない馬なんですよ。先週はデビュー前の馬に遊ばれていましたからね。でも、しっかりと追い切れているし、仕上がりはいいですよ。初コースうんぬんは関係ないと思う。好位につけてしぶとさを発揮して欲しいですね」と心配無用をアピール。出走が確定している馬の中ではメンバー最多となる8戦のキャリアを武器に粘り込みを狙う。