【マイラーズC】大差先着クルーガー「初のマイルは心配していない」

20日、マイラーズC(G2)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、中日新聞杯6着のクルーガー(牡4、栗東・高野厩舎)は、松山弘平騎手を背に古馬準オープンのロードフォワードと併せ馬。終い鞍上がビッシリ追うと力強い伸びで1.2秒先着。4F54.2-39.5-25.4-12.6秒のタイムを叩き出した。

連勝の勢いを駆って挑んだ前走の中日新聞杯は後方からグイッと伸びてきたが勝ち馬に0.3秒及ばずの6着。今回はテン乗りとなる松山騎手が騎乗するが、管理する高野友和調教師は「癖がなく乗りやすい馬ですからね。松山騎手にも感触を確認してもらう感じで。坂路は馬場が悪いといわれてますが、クルーガーにとっては余裕でした」と乗り替わりは全く気にしていない様子。「初のマイルはそんなに心配はしていませんが、それよりも舞台かな。おそらく時計が出る馬場だと思うので。そこも克服してもらいたい」と開幕週の馬場を課題に挙げる。今後、オープンで戦っていくためにも重要な一戦となりそうだ。


前走、阪急杯7着のダノンシャーク(牡8、栗東・大久龍厩舎)は、坂路で助手が騎乗して馬なりの調整。それでも軽やかな脚捌きで4F53.1-39.0-25.4-12.7秒と上々の時計をマークした。

前走は7着ながら、上がり3F33.9秒はメンバー最速のタイム。大久保龍志調教師は「ここ2戦はどちらもスムーズさを欠く競馬になたからね。力を出し切っての結果じゃないし、レースの疲れもない。今週の動きも良かったし、馬は元気いっぱいですよ。距離が延びるのはいいし、京都替わりもいい。8歳馬だし1戦、1戦を大事にいきたい」と古豪健在をアピールする。メンバー唯一のG1ホースが意地を見せるか。


前走、六甲Sでオープン特別2勝目をマークしたダノンリバティ(牡4、栗東・音無厩舎)は、坂路で3歳500万のアメリカンイナズマを0.4秒追走。徐々にピッチを上げ、パートナーを捕らえると一気に0.6秒突き放してゴール。4F51.6-38.1-25.1-12.8秒で最終追い切りを終えた。

「併せた相手を後ろから見ながらやりました。馬場の悪い時間帯でしたが、しっかりと動けていましたね。51秒台ならラスト13秒台になっても不思議ないところを12秒8でまとめてくれましたから。ええ、状態は維持できています」と手綱をとった松若風馬騎手も満足の口ぶり。「芝の重賞でも勝ち負けできる能力もっている馬。開幕週の芝ということを考えながら乗りたい」と重賞タイトル奪取へ闘志を燃やしている。