【マイラーズC】悲願の重賞Vへ フィエロ藤原英師「まだまだフレッシュ」

20日、マイラーズC(G2)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、香港マイル9着のフィエロ(牡7、栗東・藤原英厩舎)は、鮫島良太騎手(レースでの鞍上は現時点では未定)を背にCWコースで古馬1000万のアウトオブシャドウを0.4秒追走。楽な手応えのまま、鞍上が軽く仕掛けると鋭く反応してラスト1Fは11.6秒という抜群の伸び。5F66.8-51.7-37.9-11.6秒のタイムで0.3秒先着した。

マイルCSで2年連続2着という輝かしい実績を持つ馬だが、まだ重賞タイトルを持っていない。藤原英昭調教師は「追い切り? ああ、いい感じだったね。海外遠征後だけど調整は順調。そこらはベテランの牡馬だからね。休養を十分にとってきたし、いい状態に仕上がってきてる。7歳馬だが、そんなに数を使っていない。そ、まだまだフレッシュだから。去年は残念な競馬が続いたし、何とかタイトルをとらせてやりたい」と期待を込める。


前走、六甲S2着のテイエムイナズマ(牡6、栗東・福島信厩舎)は、助手が手綱をとり坂路で4F52.2-38.2-24.8-12.7秒をマーク。キビキビとしたフットワークで近走の充実ぶりが攻めの走りも現れている。

花田調教助手も「馬場が悪いので時計はこんなものかな。中間はプールを併用しながら負荷をかけてきたし、調子はいいですよ。相手は強くなるし、開幕京都は時計も速そう。そこで対応できるかが鍵ですが、今のデキで克服してくれないかな」と具合の良さをアピール。引き続き警戒が必要だろう。


初の重賞挑戦となった前走の阪急杯で11着だったケントオー(牡4、栗東・西橋厩舎)は、和田竜二騎手が跨がって坂路で一杯に追われ、4F54.8-39.3-25.5-13.0秒を計時。

時計、動きともやや平凡で、西橋豊治調教師は「う~ん。馬場が悪いといっても、ジョッキー(和田竜)を乗せてやったんだからなあ。もうちょっと動いてもらいたかったよ。馬体、テンションともに悪くないんだけど……」と歯切れの悪いコメント。「前走は大外枠で競馬にならなかっただけ。相性のいい京都コースで内枠ならまた違うと思うんだけどねえ」と締めくくったが、最後までトーンは上がらなかった。