【中京記念】ダノンリバティ ユタカを背に鋭伸ラスト1F12.1秒!

20日、中京記念(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、マイラーズC12着のダノンリバティ(牡4、栗東・音無厩舎)は、坂路で単走、終い重点の攻め内容。この馬らしい豪快な脚捌きで、ラスト2Fはともに12.1-12.1秒の高速ラップを刻み、4F53.9-38.0-24.2-12.1秒を計時した。

手綱をとった武豊騎手は「久しぶりに乗ったけど、以前から調教はよく動いてたからね。乗りやすい馬ですよ。ただ、きょうは前半を少しゆっくりすぎたかな。上がりはさすがに速かったけど……」と苦笑いも、素質の良さを改めて確認できた様子。

「今の中京の荒れてきた芝がこの馬にどう出るか、ですね」と鞍上は最終週を迎える馬場を不安に挙げるが、パワーに溢れた母系で力の要る馬場はプラスに働く可能性十分。昨年の毎日杯でハナ差2着に敗れた時以来となる騎乗で、名手がどんな手綱をとるか注目される。


前走、CBC賞7着のワキノブレイブ(牡6、栗東・清水久厩舎)は、黒岩悠騎手(レースではD.ホワイト騎手が騎乗予定)が騎乗してCWコースへ。単走で終始リラックスした走りを見せて、6F83.2-67.7-52.8-39.1-12.1秒をマークした。

今回は4歳春以来となるマイル戦。清水久詞調教師は「追い切りはこんなモンでしょうね。前走が前半に仕掛けないとついていけない感じだったし、その頃から調教でも落ち着いているし、いい意味でズブさが出てきたのかも。そういうこともあって、今回はマイルを試します」と、その経緯を説明する。

今年に入って2度の馬券絡みは11番人気と9番人気の人気薄。ここ2走は9、7着も着順ほど大きく崩れてはいない。「うまく折り合って運べれば……。いい走りをしてくれれば今後の選択肢が広がりますからね」と、無欲の走りで穴党を唸らせたい。