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ディーマジェスティ二冠に向けて視界良し 二ノ宮師「本番はもっと良くなる」
2016/9/18(日)

東の菊花賞トライアル・セントライト記念。例年、翌週に行われる神戸新聞杯と比較してやや小粒なメンバーになることが多いが、今年は皐月賞馬ディーマジェスティ(牡3、美浦・二ノ宮厩舎)がここを秋の始動戦に選択した。
やや出負け気味のスタート。直後に左右の馬に寄られ、行き場をなくしてしまう。「予想していたより後ろの位置取りになった」と蝦名正義騎手が話すように、1コーナーでの通過順位は後方から3番手。それでも鞍上は決して慌てず、進路を外に選択。それに応えるようにディーマジェスティはスッとポジションを押し上げ、4コーナーでは持ったままの手応えで4番手の外に進出。
内でラジオNIKKEI賞勝ち馬のゼーヴィントが渋とく粘る中、坂下まで持ったままの手応えで進出。一気に前を飲み込んで先頭に立つと、内からもう一度差し返そうとするゼーヴィントをクビ差退けて、先頭でゴールを駆け抜けた。
「着差はなかったけど、外を回す競馬で、他馬が追い出すのを待っていたので、最後は迫られたわけではなかったです。頑張ってくれたと思います。次にダメージが残らないように、余裕を持ったレースをしました。とにかく順調に本番を迎えられれば、と思います」と蛯名騎手。皐月賞馬としてこのメンバーでは格好をつけなければならない秋初戦であったが、結果、レース運びともに菊花賞に向けての理想的なトライアルであったと云えるだろう。
この馬を管理する二ノ宮敬宇調教師も「函館競馬場から美浦に入厩してきてからの調整は、ダービー前よりやりやすかったです。牧場の方が努力してもらったんだと思います。レースに関しては心配はなかったです、ジョッキーも馬のことをわかっていますしね」と満足気な表情で語る。
「ここまでは計画どおり、順調に来られました。体重が増えているんですけど、春より逞しくなって、芯ができてきました。特にトモはしっかりしてきたと思いますよ。心臓は前から良いものをもっていますね。今日も完全に仕上げたわけじゃないし、余裕残しだったので、本番はもっと良くなります」と力強い口調で締めた。
皐月賞で先着し、後に日本ダービーを制した3強の一角、マカヒキは遠く離れたフランスの地で凱旋門賞の前哨戦・ニエル賞を制した。
世界のトップホースに挑戦するライバルのためにも、今回は負けられない一戦だった。
そして、来週の神戸新聞杯にはもう1頭のライバル、サトノダイヤモンドが出走する。一足先に秋初戦を勝利し、菊花賞での直接対決に向けて大きく前進する充実のトライアルとなった。


嶋田賢オーナーとがっちり握手する蛯名騎手

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