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末脚一閃! 大ベテランの落ち着いた手綱でブレスジャーニーが重賞初制覇!
2016/10/8(土)
いちょうSからサウジアラビアRCに名称を改めて2年目。昨年のブレイブスマッシュに続いてトップでゴールを駆け抜けたのは『緑、青菱山形、青袖』の勝負服を纏った現役2番目の大ベテラン柴田善臣騎手が手綱をとったブレスジャーニー(牡2、美浦・本間厩舎)。夏場の休養を経て、過去2戦で見せた末脚にますます磨きがかかって、他馬を一気に切って捨てた。
レースを引っ張ったのは現役最年長・木幡初広騎手のサクセスムーン。9頭が広い東京コースの向こう正面を伸び伸びと駆け、勝負は最後の直線。満を持して追い出した関西馬クライムメジャーに、これまた関西馬のダンビュライトが迫り、さらに外からブレスジャーニー。ラスト200mでクライムメジャーが脱落すると、2頭の一騎討ちに。脚色がいいブレスジャーニーがダンビュライトを競り落とすと1馬身1/4差で真っ先にゴールへ飛び込んだ。 「道中は馬の後ろで少しガマンさせて脇に出してからゴーサインを出しましたが、反応も良く期待通りの脚を使ってくれました」とレースを振り返った鞍上も、昨年のクイーンC(キャットコイン)以来の重賞勝ちに快心の笑み。管理する本間忍調教師にとっては、開業15年目での嬉しい重賞初勝利。バトルプラン産駒も3世代目で重賞初勝利となった。 ここは3カ月半ぶりの実戦となったが、中間も鞍上自ら熱心に攻めを付けて狙い澄ました一戦。「前半はもう少し行くかと思いましたが、ノンビリ走っていましたね。先を見据えてカリカリさせても良くないと思っていましたし、終いの脚が良いタイプなので直線に向けば大丈夫だろうと思っていました。調教でも上手く折り合いをつけて走れるようになっていますし、競馬でも道中に良い感じで走れますね」と、パワーアップしたパートナーに改めて惚れ直したようだ。 今回も上がりはメンバー最速の33.8秒をマーク。母系はエアグルーヴに行き着くドゥラメンテと同じ一族ながら、昨年の北海道サマーセールで付いた値は270万円。そんなお値打ち価格の馬がこれだけスケールの大きな走りで重賞タイトル手にするのだから、やはり競馬は奥深くて面白い。世代屈指の決め手を武器に、クラシック戦線でどういった走りを見せてくれるか本当に楽しみだ。関連記事
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