昨年のマイルCSなどG1・2勝のミッキーアイルが電撃引退 種牡馬入りへ

ミッキーアイル

復活のG1勝利を挙げた昨年のマイルCS

昨年のマイルCSなどG1・2勝を含む重賞6勝を挙げたミッキーアイル(牡6、栗東・音無厩舎)が現役を引退、種牡馬入りすることが発表された。同馬は年内での引退が決まっていたが、故障などの理由ではなく、今年度の種付けシーズンに合わせて引退を前倒しすることとなった。繋養先は社台スタリオンステーション。

2歳9月の阪神競馬でデビュー。2戦目で勝ち上がると、4戦目のシンザン記念で早くも重賞初制覇。続くアーリントンCも制し、クラシック一冠目の皐月賞には向かわず、NHKマイルCへ挑戦。ここでも1番人気に推され、レース序盤からハナに立ってそのまま逃げ切り、G1初制覇を遂げる。

続く安田記念は道悪と古馬の壁に弾き返され、16着と大敗するも、立て直されて秋初戦のスワンSを勝利し、古馬の一線級とも互角に渡り合える実力を示した。

その後、4歳シーズンはスプリント路線を進み、高松宮記念で3着に入るなどの活躍を見せたが、勝利を収めることはできなかった。久々の重賞制覇となったのが昨年2月の阪急杯。実に1年4ヶ月ぶりの勝利を挙げると、続く高松宮記念で2着、秋はスプリンターズSで2着と好走を続ける。そして、迎えたマイルCS。久々の1600m戦となったこのレースでは、スタートから先頭に立ち、直線で斜行して審議対象となるも、追い込んできたイスラボニータを退けて逃げ切り勝ち。2つ目のG1タイトルを手に入れた。

その後、阪神Cで6着となり、結果としてこれが最後のレースとなった。1年あまりのスランプを乗り越えてG1制覇を成し遂げたばかりの引退となったが、今後はその快速を生かした産駒の活躍に期待したい。

馬主は野田みづき氏、生産者は安平町のノーザンファーム。馬名の意味由来は「冠名+母名の一部」。


  • ミッキーアイル
    (牡6、栗東・音無厩舎)
  • 父:ディープインパクト
  • 母:スターアイル
  • 母父:Rock of Gibraltar
  • 通算成績:20戦8勝
  • 重賞勝利:
  • 16年マイルCS(G1)
  • 16年阪急杯(G3)
  • 14年NHKマイルC(G1)
  • 14年スワンS(G2)
  • 14年アーリントンC(G3)
  • 14年シンザン記念(G3)

ミッキーアイル

5連勝でのG1初制覇となったNHKマイルC

ミッキーアイル

重賞初制覇を挙げたシンザン記念 ここから快速馬の活躍が始まった