【きさらぎ賞】ダンビュライト/プラチナヴォイスが栗東坂路で最終追い切り

1日、きさらぎ賞(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走、朝日杯FS(G1)では13着だったダンビュライト(牡3、栗東・音無厩舎)は、助手を背に坂路コースで追われ、4F51.4-37.8-24.9-12.6秒をマークした。同レースに出走する僚馬アメリカズカップとは、これで3週連続の併せ馬で、この日も一杯に追われて最後は併入。順調な仕上がり見せている。

音無秀孝調教師は「今から思うと前走時の追い切りはもっと負荷をかけておけばよかったかな、と。そういうこともあって、今回は3週連続で併せ馬でしっかりと追いました。いい負荷がかけられたし、ここまでは順調に調整ができましたね。2走前の内容からももっと走っていい馬。前走とは違う結果が出せていいですよ」と、手応えを口にした。

2走前のサウジアラビアRC(G3)では、大きく内にモタれる面を見せながらブレスジャーニーの2着。馬具を一新して臨んだ前走はスローペースに対応できず結果を残せなかった。先日の川崎記念を制したルメール騎手とのコンビも今回で3戦目、少頭数の京都外回りコースで力を発揮したい。

前走、京都2歳S(G3)では6着だったプラチナヴォイス(牡3、栗東・鮫島厩舎)は、助手を背に坂路コースで終い重点に追われ、4F56.6-41.3-26.2-12.7秒をマークした。3歳未勝利の僚馬を追走する形から最後はキッチリ併入。

野田調教助手は「前走はテンションが上がってしまったこともありますし、今回はそれを踏まえて直前はサッとおしまいを伸ばした程度でやりました。動きは良かったし、今のところは落ち着いていますよ。この条件で2連勝しているし、その頃と同じような雰囲気でこれています。この精神状態を保ってレースに臨みたい」と、レース当日の落ち着きを課題としつつも得意コースでの巻き返しを誓った。萩Sでは強気な立ち回りでヴァナヘイムを捻じ伏せたように能力は確か。自分の競馬ができるかどうかが最大の注目所となりそうだ。