【フェブラリーS】アスカノロマン軽快「スムーズに走ってこれたら違う」

アスカノロマン

15日、フェブラリーS(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、東海S8着のアスカノロマン(牡6、栗東・川村厩舎)は、CWコースを助手を背に単走追い。楽な手応えのまま、ゴールまで滑らかなフットワークで駆け抜け、6F83.5-67.4-52.5-39.3-13.1秒を計時。東海Sは大きな着順となってしまったが、デキ落ちはまるで感じられない。

佐藤厩務員も「見た目よりも速い時計で動けてたね。先週もしっかりやれてるし、具合はホント、いいんですよ。前走は出遅れて競馬にならなかった。状態は去年と比べても遜色ないし、スムーズに走ってこれたら違うと思うけどな」と巻き返しに期待を寄せている。

前走、東海S12着のインカンテーション(牡7、栗東・羽月厩舎)は、先週に続いて羽月友彦調教師自らが手綱をとり、坂路で古馬500万のワンダーオブテールを1.1秒追走。ゴールでは半馬身先着。4F54.2-39.0-25.0-12.5秒とさほど目立つものではないが、攻め駆けしないこの馬としては上々ラップを刻んでいる。

師は「先週に速い追い切りをやっているし、今週は上がりを伸ばす形で。ラスト2F25秒台ならいいでしょう。前走でも仕上がりは良かったけど、ゲートが悪かったし、1角で引っ掛かって自滅した形。中間はゲート練習もやってきました。マイルも問題ないし、しっかりと走らせてやりたい」と一昨年の2着馬が巻き返しを期す

インカンテーション

前走、根岸S5着のニシケンモノノフ(牡6、栗東・庄野厩舎)は、助手が手綱をとって坂路で上がりを伸ばす調整。4F52.2-37.8-24.1-12.1秒と最後の2Fは12.0-12.1秒の高速ラップを叩き出した。

G1への挑戦は2歳時の全日本2歳優駿以来。抜かりない仕上げに庄野靖志調教師も「予定通りの調教。順調にきていますね」と胸を張る。「前走は左回りがどうかと思ったけど、問題なく走れてたし、ジョッキーも『大丈夫』と言ってくれてた。先行した口では頑張っていたと思います。この前より相手も強くなるし、マイルも微妙ではあるけど、最近はどの条件でも大崩れなく走れてる。人気はないみたいだけど、ひと泡吹かせるだけの力は秘めていると思ってますよ」と色気たっぷり。鞍上の名前からも不気味な雰囲気が漂う。