2着アウトライアーズは敗戦の中にも収穫強調「千八はこなせた」

アウトライアーズ

●3月19日(日) 2回中山7日目11R 第66回スプリングS(G2)(芝1800m)

2番人気の支持を集めたアウトライアーズ(牡3、美浦・小島茂厩舎)は2着。2走前に降していたウインブライトに逆転を許してしまった。

序盤から課題の折り合いに専念するように後方からの競馬。向こう正面で徐々にポジションを上げて、4コーナーからスパートをかけるところで、勝ち馬よりも遅れをとる形に。それでも、最後まで食らいついてみせたが、半馬身差にまで詰め寄るのが精一杯だった。

「2000mではかかりましたが、前走のマイルはいい感じ。この距離が課題だと思っていました。前が流れ、リズムは良かったのですが、休み明けのぶんもありましたよ。調教も行きたがらないように息をつくってきましたからね。もう少し切れると思っていていたとはいえ、勝ち馬とは追い出しのタイミングの差。負けはしても、1800mはこなせました」と田辺裕信騎手は振り返った。

デビューから5戦すべて3着以内。皐月賞の舞台となる中山芝2000mでも勝鞍があり、本番でも豊富なキャリアは大一番で武器となりそうだ。「賞金を加算できたのも大きい。さらに距離が延びる皐月賞でも、楽しみがあります」と主戦は手応えを口にしていた。