【天皇賞(春)】デキに自信シュヴァルグラン友道師「持っている力を100%出せる」

シュヴァルグラン

26日、天皇賞(春)(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

追い切り後、シュヴァルグラン(牡5、栗東・友道厩舎)を管理する友道康夫調教師の一問一答は以下の通り。

●リベンジへ向けて青写真通りの好仕上がり

-:初めに、今年の使い出し、阪神大賞典について聞かせて下さい。

友道康夫調教師:順調に牧場から帰ってきて、調整もうまくいって、競馬の内容もこの馬にとっては100%自分の力は出したと思うのですが……。ちょっと強い馬にマークされるような形になって、最後はちょっと差は開いたのですが、内容的には良かったと思います。

-:阪神大賞典の時点では勝ち馬がちょっと強かったかなという印象ですか?

友:どれくらいの力の差があるのかと思って見ていたのですが、あの時点ではちょっと差はあったのですけど、その差を何とか今回縮められればいいなと思っています。

-:去年と同じローテーションで今週の天皇賞を迎えるのですが、この間の調整具合はどうでしょう?

友:昨年は一度放牧に出したのですが、今回は在厩してみっちりと調整しました。

-:まず、先週、先々週ですが、Cウッドで長めをビッシリ追われましたね。

友:1週前、2週前は併せ馬でしっかりと負荷をかけて、長距離に対応できる体と心肺が出来たと思います。

-:特に先週は80秒を切るような時計を出していました。

友:元々、調教ではそんなに動かない馬ですけど、しっかり動いてくれて状態も上がってきていると思います。

-:それを踏まえて今週の坂路は53秒台。

友:1週前、2週前としっかりやっているので、今回はある程度負荷をかけつつ、競馬までに疲れを残さない感じで乗りました。

-:そうしますと、友道調教師にとりましては非常にいい感じ、青写真通りに来ている?

友:そうですね。天皇賞に向けていい感じで出走できると思います。

-:その天皇賞は去年も経験されました。

友:去年よりはメンバーも強くなっていると思いますが、頑張れると思います。

-:その去年の天皇賞ですが、勝ち馬からはコンマ2秒差。

友:頑張ったと思います。

●シャープさを増して2強へ挑む

-:去年臨んだ時と比べて、今年のシュヴァルグランはどんな印象でしょうか?

友:見た感じも体つきが凄くシャープになって、去年は力で押し切るような感じだったのですが、今年は結構切れもあって、シャープさも出て来たと思います。

-:年度代表馬、3歳のチャンピオンという馬達が相手になるかと思いますが?

友:強いですね。

-:「出すからには負かしてやる」という気持ちがおありかと思いますが?

友:出るからには1着を目指して、スタッフもみんな頑張っています。

シュヴァルグラン

-:この馬のお母さん、ハルーワスウィートというのはいろいろな個性の馬達を産んでいますね?

友:きょうだいが何頭かいるのですが、それぞれ種馬の特徴を出すというか、見た感じも違うし、競馬の内容も違うので、お父さんの特徴を出してくれる馬だと思います。

-:そうしますと、シュヴァルグランはハーツクライの特徴が出ているとご覧になりますか?

友:距離も保ちますし、お父さんの特徴が出ていると思います。

-:いい形で天皇賞を迎えられるという見方でよろしいでしょうか?

友:この馬の持っている力を100%出せる状態にあると思います。

-:当日の条件ですけども、道悪であるとか、枠順であるとか、注文はありますか?

友:みんな一緒の条件なのですが、競馬は晴れの絶好の馬場でやりたいですね。

-:それでは天皇賞へ向けて友道調教師の抱負をお願いします。

友:今年の天皇賞のメンバーは凄いメンバーが集まったので、当日競馬場へ足を運んで、僕も天皇賞を楽しみにしていますから、皆さんも競馬場で応援して下さい。よろしくお願いします。