音無厩舎悲願のダービー制覇へ アドミラブルが破竹の3連勝で主役に名乗り!

アドミラブル

●4月29日(土) 2回東京3日目11R 第24回青葉賞(G2)(芝2400m)

ダービーと全く同じ舞台で行われるトライアル青葉賞。単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されたアドミラブル(牡3、栗東・音無厩舎)が広く、長い直線を存分に生かして2馬身半差の快勝。近親にフサイチコンコルド、アンライバルド、ヴィクトリーといったクラシックホースがいる良血馬が堂々とダービーに名乗りを上げた。

前半の1000mが1分を切るやや速い流れ。それも計算に入れていたか、道中は慌てず最後方からの追走。残り1000m手前から進出を開始すると、内の他馬を尻目に1頭違う脚色でポジションを上げ、直線入口ではもう3番手。直線半ばで少しフラつく場面はあったものの、立て直してからはグイッともうひと伸び。横綱相撲ともいえる堂々としたレース運びで、レースレコードとなる2分23秒6の好タイムを叩き出した。

手綱をとったM.デムーロ騎手は「スタートもゆっくりでしたし、初めてのコースで物見をして後方からの競馬になりました。それでも最後はきてくれましたね。まだ子供っぽいところがあって直線でもフラフラしていましたが、能力のある馬です」とパートナーを絶賛。本番に向けても「今日は良い東京コースの練習になりましたし、ダービーまでにまた力を付けてくれると思います」と大きな期待を込める。

デビュー戦9着のあと、ノドの手術を受けて休養。この判断は大正解で、3月に復帰すると次元の違う脚で2連勝。前走のアザレア賞で初めてこの馬に騎乗したM.デムーロ騎手は、皐月賞で2着に入ったペルシアンナイトがいながら、この青葉賞が終わるまでダービーでの騎乗を保留。それほど素質を高く評価していたが、まさに圧巻のパフォーマンス。混戦模様の牡馬クラシック戦線に眩しすぎるほどの新星が現れた。

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