【ヴィクトリアM】2冠馬の逆襲!ミッキークイーン浜中「もっともっと活躍できる」

10日、ヴィクトリアM(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走の阪神牝馬Sで約1年6ヶ月ぶりの勝利を挙げた15年の2冠牝馬ミッキークイーン(牝5、栗東・池江寿厩舎)は、助手を背にCWコースで4F53.7-38.3-11.8秒をマーク。直線では強めに追われ、鋭い末脚を披露した。


追い切り後、浜中俊騎手の一問一答は以下の通り。

●ゲートが安定してきた

-:前走の阪神牝馬Sは快勝でした。レースを振り返ってください。

浜中俊騎手:直線はいい瞬発力を見せてくれて、強い内容だったと思います。

ミッキークイーン

-:2015年の秋華賞以来、1年6ヶ月ぶりの勝利でした。

浜:久しぶりにミッキークイーンと勝つことができましたので良かったです。

-:しかも休み明けでした。

浜:そうですね。いい状態でしたので、自信がありました。

-:これまで13レース中12レースで手綱をとってきました。喜びもひとしおだったのではないですか?

浜:やはりずっと乗せてもらっている馬ですので嬉しかったですね。

-:前走後の状態について何か聞いていますか?

浜:前走後も順調に来ているという話は聞いています。

-:前走で騎乗して状態でしたり完成度、成長は何か感じましたか?

浜:年齢も重ねましたので、精神的にもドッシリとして。そういう成長は感じました。

-:去年は勝てない1年になりましたが、今年はいいスタートを切れましたね。

浜:もっともっと勝てる馬だと思いますので。今年は初戦を勝っていいスタートを切れましたので、この馬とのタイトルをもっと増やしたいと思います。

-:去年とは何が一番変わってきたんですか?

浜:精神的にもドッシリとしてきましたし、いい意味で走ることに対して一生懸命なところは昔から変わらずに来ていると思います。

-:前走はスタートも良かったと思います。

浜:精神的な部分もあって、ゲートが安定してきたというのはあります。

-:スタート前のゲート内の仕草も変わってきましたか?

浜:若い頃はゲート内でソワソワしてしまう部分があったんですけど、今はそういう面はなくなりました。

-:スタートの安定感が出てくると、次も安心できるのではないですか?

浜:そうですね。マイルという距離ですので、スタートをしっかりと決めることが大事になるので、そういう不安はなくなってきていると思います。

●もっともっと活躍できるという思いはあります

-:去年のヴィクトリアマイルは惜しくも2着という結果でした。

浜:2着は残念でしたが、雪辱といいますか、今年はいい結果が出ればいいなと思っています。

ミッキークイーン

-:浜中騎手も復帰戦でした。

浜:そうですね。自分も迷惑を掛けていましたので、今年は去年以上にいい騎乗ができるように頑張りたいです。

-:浜中騎手にとってミッキークイーンはどんな存在ですか?

浜:デビューから乗せてもらっている馬なので思い入れは強いですし、G1タイトルも一緒に勝たせてもらったので、やはり思い入れの強い1頭ですね。

-:去年はコンディションの面で苦しんでいたという情報も入っていたのですが、その時は浜中騎手自身はどう感じていたんですか?

浜:正直、本当にコンディションがあまり良くないということが去年ありましたので、一時は引退かもっていう話もあったくらいですので、そういうところから立ち直ってくれて、またこうやって走ってくれている気持ちの強さには感動を覚えましたし、またこの馬とタイトルを獲りたいなという気持ちは強くなりました。

-:前走で完全復活と言えるのでしょうか?

浜:いい形で勝てましたので、この馬のポテンシャルがあれば、もっともっと活躍できるという思いはあります。

-:今回のヴィクトリアマイルでは、どういうレース運びを想定していますか?

浜:まずはスタートをしっかり決めて、流れに乗って競馬ができれば。ミッキークイーンのことは本当に信頼していますので、あとは自信を持って乗りたいなと思います。

-:重なる部分はありますが、ミッキークイーンと迎える今年のヴィクトリアマイルに向けての思いを聞かせてください。

浜:去年は自分も怪我から復帰した週だったので僕が重荷になっている部分はあったと思いますし、彼女が助けてくれた部分もありましたので。今年は自分が重荷にならないようにといいますか、ミッキークイーンがいい走りができるようにサポートできればなという思いで、いい結果が出せるように頑張りたいです。