【ユニコーンS】反撃体勢整ったタガノカトレア「末脚をうまく引き出したい」

タガノカトレア

14日、ユニコーンS(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、端午S12着のタガノカトレア(牝3、栗東・岡田厩舎)は、助手を背に坂路で終い重点の攻め。前走大敗のショックもなく、4F54.1-39.2-25.6-12.8秒で駆け上がった。

内山調教助手も「前走時は少しイライラしたところもあったけど、今回は順調にこれました。追い切りの動きも良かったですよ。前走は最後でスペースに突っ込んでいけなかった。調教ではそんなことないんだけどね。現状はおしまいに賭ける型がいいのかも。素質は高い馬だし、末脚をうまく引き出したい」と反撃に期待を寄せる。ダートは3戦2勝で、12着の前走も勝ち馬とは0.7秒差。ハマれば不気味な1頭だ。


前走、鳳雛S3着のウォーターマーズ(牡3、栗東・岡田厩舎)は、坂路で助手が騎乗し、古馬500万のテーオービクトリーを0.1秒従えてスタート。終いビッシリ追われると力強いフットワークで馬体を併せたままフィニッシュ。4F51.3-37.3-24.8-12.6秒の自己ベストタイムで最終追い切りを終えた。

内山調教助手は「少しズブいところがあるのでしっかりと追いました。レースと同じで調教でもエンジンがかかってからがいい。けさも12秒台で上がってるならいいでしょう。経験を積みながら少しずつ馬も良くなってきてる。大跳びの馬だし、東京コースなら直線勝負でいいでしょう。うまく展開がかみ合うようなら」と僚馬タガノカトレア同様、終い勝負を示唆。府中の直線でどれだけの脚を使ってくるか見ものとなる。


前走、毎日杯8着のテイエムヒッタマゲ(牡3、栗東・福島信厩舎)は、助手が跨がって単走で坂路へ。ラスト2Fはビシッと気合を付け、4F54.8-39.7-24.5-12.1秒をマーク。少し間隔は開いたが、力を出せる状態には仕上がっている。

管理する福島信晴調教師は「先週に併せ馬でしっかり追ってあるし、今週は輸送も考えておしまいだけ伸ばす感じで。反応もよかったし、イメージ通りに仕上がってきたね。九州産馬でも一般馬相手に互角以上にやってこれた。重賞で相手も強くなるけど、ここも自分のレースをさせるだけ。自分のリズムで走ればしぶといからね」と、昇竜Sを逃げ切ったスピードで粘り込みを狙う。